波佐見町三股郷にある作業場付き中古住宅を取材しました。山あいにある地域で、南北に伸びた地形の三股郷。そのちょうど中間付近に、今回ご紹介する物件があります。
行く先々に見られる波佐見焼で作られた番号札は三股地区の名物。場所を伝えるのにとても便利な番号札です。当物件はちょうど9番付近になります。
前面道の様子。道路に沿って小川も流れています。
透き通った川底に見える釉石が、波佐見焼の歴史を感じさせてくれます。
作業場付き戸建て住宅。
続いて外観を見ていきましょう。山に囲まれた場所ですが、南側は遮るものがないので日中は日当たりも良さそう。元々、焼き物を作る工程の一つの「鋳込み業」を営まれていた事もあり、その作業場が建物の横に残されています。居住スペースと作業場が併設されている物件をお探しの方にオススメです。

南に面した2階建てのこちらのお宅です。

道路の勾配に合わせて石垣が積まれています。道路に面した東側には、目隠しの柵などはない状態。

正面玄関を挟んで、右が居住スペースで左が作業場になっています。
玄関前のスペースには車2〜3台分ほど停めれそうな駐車スペースがありました。奥の小屋は以前は車庫として使われていましたが、傷みも激しく、そのまま使うのは、難しい様子。

作業場の樋は外れ、トタン屋根の部分も下がっています。

庭にある大きなくぼみは池の跡。ここで鯉が泳いでいたそう。
元“鋳込み屋”さんの作業場。
以前は鋳込み屋さんの作業場として活躍していたところですが、もう随分と使われておらず経年劣化による傷みが見られます。目を向けてみると所々に趣のある梁があったり、どっしりと力強い柱も黒く光っていました。作業場のすぐ裏は現在草木が生い茂っていますが、そちらは77坪ほどの宅地となっておりその周辺にある原野・山林などの敷地も今回付属します。焼き物工房などでの使用をお考えの方は、その裏の土地に焼き物を干したりもできそうです。

敷地全体の様子。

作業場の広さは、73㎡(22坪)ほど。まだ物が残されていますが、引き渡し時には撤去されます。大分傷みも見受けられますが修理を行えば十分使用いただけそうです。裏側の山の影響か、湿気も若干気になりました。

黒く光る梁や柱。元々座敷だった部分を作業場へ改築されているようです。
作業場の名残がある室内。
風除けのため簡易的に貼られていた天井のベニヤ板は、剥がれかけています。土間にも苔や汚れが目立ちました。
コンパクトな2階建て5DK。
続いて室内を見ていきましょう。しばらく住まわれていなかった事もあり、全体的に傷みや汚れも見受けられますが、和室の化粧梁や漆喰塗りの壁など目を引く部分もありました。また、現状ではシロアリ被害があるので、購入後は防蟻処理なども必要になりそうです。(私物が残されている為、写真は少なくなっています。)


1階南側の洋室の様子。奥の縁側には柔らかな光が差し込んでいました。
1階北側洋室と和室の様子。洋室の床や廊下など全体的にたわみがありました。

1階座敷の天井を見上げると、立派な化粧梁が目を引きます。柿渋色が漆喰の白壁によく映えます。
キッチンはL字タイプで使用感もあります。蛇口は混合水栓になっています。
トイレは汲み取り式。お風呂場はタイル張りで傷みや汚れも目立ちます。
玄関正面にある階段の様子。廊下の壁紙なども全体的に剥がれや傷みがありました。

2階廊下の様子。