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川棚町百津郷(上百津)にある中古住宅をご紹介します。場所は、川棚慈恵会館のある通りから一本坂道を登ったところ。広い敷地の中に重厚感ある和風の住まいと倉庫がありました。経年劣化による傷みや汚れ、また水まわり設備の老朽化などありますが、和風住宅ならではの落ち着きある雰囲気は魅力的。坂の上にあるので、開放的で川棚の町並みも見晴らせます。座敷や縁側を楽しめる和風の住まいをお探しの方にオススメです。
531㎡の敷地に建つ住宅。
まずは、物件周辺の様子をご紹介します。物件までは、ゆったりとした登り坂を進みます。眼下には川棚の町並みも見晴らせ、歩いて登ると心地よい風も吹いてきました。道幅は2.8mと狭めなので、車での走行は注意が必要となりそう。敷地内には緑も多く、自然も身近に感じられます。
531㎡(160.63坪)の敷地内に、母屋と農機具などを入れる倉庫があります。また、敷地すぐ横には、208㎡(62.92坪)の畑もありました。(畑部分は別途)
左:川棚町役場方面 右:川棚慈恵会館方面。城山公園方面へ続くこの細い坂道を登ります。
道幅は約2.8mほど。再建築可能な二項道路に指定されていますが、登下校に利用される道のため、許可を得た近隣の方だけが車で通行できるようになっています。
敷地に隣接する畑は家庭菜園にもよさそう。(農地売買や農地転用をする際は、農業委員会の許可が必要になります。)
坂道の途中から見た物件の様子。現状では、庭木が生い茂っていました。
道路から敷地への入り口。
敷地内には、2台ほど駐車できるスペースがあります。
坂の途中にあって入り口の角度もあるので、出入りには少しコツが必要になりそう。
敷地内からは、川棚の町並みが見渡せます。
母屋の全体像。
敷地いっぱいに建物が建っている様子がわかります。
母屋と倉庫が建ち並ぶ様子。道路から右側は一段下がっているので、視界を遮るものはありません。
南側の日当たりの良い場所に、玄関と縁側があります。
全体的に木々に囲まれていますが、南東側にある木は大きく枝を伸ばしていました。
現状では、草木が屋根のところまで届いています。剪定をすることで、明るさも確保できそうです。
東側は、湿気が多く感じられました。
柿の木から実が落ちてくるので、定期的な掃除が必要です。
北側の倉庫と母屋の間には、一部苔が生えています。
鎧壁とモルタル壁の境目の様子。
南西側の様子。
壁やサッシの一部には、汚れが見受けられます。
屋根は陶器瓦仕様なので、メンテナンスなどは必要ありません。
落ち着きある和風の佇まい。
続いて室内を見ていきましょう。7DKと部屋数も多く、和室メインの造りになっています。現状では、水回りの老朽化や経年劣化による傷みも見受けられました。そのままで住まうこともできますが、間取りの変更や水まわりの取り替えなどで、より快適に過ごすことができそうです。もちろん住まいにしても良いし、仲間とシェアして仕事場にしたり古民家風カフェにするなど、色んな活用法がありそう。
純和風の玄関まわり。色合いもシックで落ち着きが感じられます。
玄関ホールは広めの造りで解放的ですが、天井板が破れている箇所があったり、木部の砥の粉(とのこ)の跡があったりと、傷みや使用感が伺えます。
玄関の上がり框(かまち)には大きな木材が使用されていますが、こちらは特に砥の粉跡が目立ちます。
玄関からまっすぐ進んだ先には、ダイニングキッチンがありました。
10畳2間の座敷スペース。その広さはとても魅力的。
収納も十分確保できています。押入れの内部も比較的綺麗な状態で、漆喰造りなので調湿効果もありそうです。
床の間には立派な床柱。照明も個性的で空間に馴染みます。
和室には、様々な装飾が施されています。
畳は傷みや汚れもあるので、張り替えることで更に気持ちよく住まうことができそう。
その他、汚れや傷み、ヒビなども確認されました。
柱も砥の粉(とのこ)塗り技法が使われた跡があります。最後の水拭きがされないとこのように白く残るそう。
和室の南側と東側には縁側があります。
窓際には、雨の振り込み跡がありました。
6畳の和室の様子。北側に面していて少し薄暗く感じられました。
廊下には窓などなく、薄暗い印象がありました。
長い廊下も、手すりが設置されているので安心です。
旧式の洗面台が設置されています。
蛇口には、水垢などの汚れが付着していました。
トイレは男性用と洋便器の2つがありました。また下水道に接続されています。
ダイニングキッチンは、10帖以上の広さがありました。
ダイニングキッチンは、裏口・浴室・廊下・西側和室へとつながっています。
壁の汚れや床の傷みが多く見受けられました。
キッチンはサンウェーブ製。そのまま使用する際は、手入れが必要になりそう。
シンクや排水口、コンロにも使用感がありました。
換気扇の油汚れや冷蔵庫があったスペースの汚れも確認できました。
浴室と台所が折戸一枚で、直接繋がっている造り。脱衣所がないので、浴室内での着脱になりそう。
浴室はタイル貼りで浴槽も古めのタイプ。奥には、洗濯機を置くスペースがあります。
台所横の8畳和室。西側に大きく窓が開いているので、明るい印象を受けました。
隣の6帖洋室の様子。室内の引き戸を開けることで、廊下の窓からも明かりを取り込めます。床の一部にたわみがありました。
こちらにも窓際に雨の振込跡が確認されました。
応接間として利用されていた名残があります。
天井や壁、装飾品や照明がモダンでクラシカルな印象。
階段付近の様子。天井が大きく破れているところがありました。(雨漏りなどはしていないようです。)
2階は4.5帖の和室と洋室が2間ありました。
2階からの見晴らし。川棚町の街並みが遠くまで見渡せます。
築年数不詳ですが、築50〜60年は経つそう。空き家になってからも約10年ということで、破損箇所や傷みも至る所にありました。
使い方は色々。倉庫の利用方法。
建物裏手にある倉庫を紹介します。以前は農機具を置いたり、牛を飼っていたこともあるという倉庫。二階建で一部が鉄骨造になっています。そのまま利用するのも良いし、費用はかかりますが、解体することで庭としても広く使えそうです。
2階建倉庫の入り口の様子。主に農機具などを入れる簡易的な倉庫になっています。
天井も壁もむき出しの造り。
2階へ行くには、このらせん階段を登ってベランダから入ります。
2階の一部屋も物置などに良さそうな広さがありました。
今回ご紹介した物件はいかがだったでしょうか。高台の静かな環境で、立地もよく魅力的な場所にあるお宅でした。純和風の広々とした造りで、落ち着きのある雰囲気が愉しめそう。経年劣化による傷みや汚れなどがありますが、手を加えながら自分好みのスタイルにして住まえそうなお住いでした。ぜひ一度足を運んでみませんか?