なだらかな丘陵地が海岸付近まで続く、東彼杵町。山の緑と海の青さのコントラストを一度に堪能できる自然豊かな町です。今回はそんな景色を一望できる、中古住宅をご紹介します。
まずは、物件までの道案内。今話題の千綿駅を右手に見ながら、国道34号線を長崎方面に進むと、平似田郷交差点があります。そこを左折し、町営バスの平似田公民館前バス停までぐんぐん登ります。次はそのバス停を右折。
▲平似田公民館前バス停とそこを右折した道。
更に先に進むと、石垣が積み重なったところにたどり着きます。その石垣から左にグッと登ると…今回ご紹介するお宅が見えてきました。
山あいにひっそりと佇む、築60年の古民家。
虫や小鳥の鳴き声がこだまする自然豊かなこの場所に、築60年の温かみある和風中古住宅があります。 視線の先にはキラキラと輝く、雄大な大村湾。こんな絶好のロケーションには、住居用以外にもカフェや飲食店もぴったり合いそう。 経年劣化によるキズや傷み、古さ等も見受けられますが、自然の雰囲気に溶け込む昔ながらの趣ある佇まいをご覧ください。
▲木造2階建ての重厚感ある佇まい。写真右手の木々が生い茂るところが表玄関です。
▲建物の隣には農機具を収容できる72㎡の倉庫もあります。
▲左:母屋と倉庫の間には駐車スペース。2〜3台は駐車できそうです。 右:敷地の至る所で大村湾の素晴らしい景色を望めますが、玄関付近からの鉄塔越しの風景が少し残念…
▲建物の裏は土手になっているため薄暗く、湿度の高さが感じられました。落ち葉も多く、定期的に掃除を行う必要もありそうです。 モルタルの壁も汚れや傷みが目立ちました。井戸も設置されています。
▲縁側の窓は古民家のイメージと若干異なるアルミ製のサッシのが設置されていました。一段高くなった床下を覗くと、まるでとなりのトトロのメイちゃんになったよう!
▲東側には見事な竹林。春にはおいしいたけのこが採れるそうです。
温かく包み込んでくれるような、木のお家。
続いて室内をご案内。中へ入ると、まるで田舎の親戚の家に来たかのような昔懐かしい空間が広がります。味わいのある大きな梁や昔ながらの土壁からは、レトロな雰囲気も感じとる事ができました。ロケーションや自然を楽しむための住まいにしたり、雰囲気の良いお店にしたりと色んな用途が期待できそうです。内装はほとんど手を加えられておらず、所々に経年劣化による傷みや汚れが見られました。(室内には私物が残っているため、全体的な写真は少なめになっています。)
▲裏玄関の様子。普段、家族や親しい人が出入りする玄関で、表玄関よりも広く開放的に作られています。趣のある木サッシがレトロでかわいい。
▲木の引き戸を開けると中にもう一枚ガラス戸がありました。一歩中に入ると吹き抜けの土間が広がります。
▲玄関土間にあったかわいいものシリーズ。木の枝がつけられたガラス戸。打ち付けられているだけなのに、まるでこの家のシンボルのよう。そして土間についた猫の足跡。この小さな足跡がなんとも言えずキュートです!
▲土間から室内へ入る扉には精巧な細工が施されています。土間の上には明かりとりの天窓もとりつけられていました。
▲続いてこの家で一番日当たりのいい場所にある座敷。この8帖・6帖・8帖の広さを生かして、古民家風カフェなど開くのもよさそう。欄間が繊細でとても美しい姿を見せています。
▲表玄関内の様子。可愛らしいコンパクトな玄関が印象的。畳はそのまま使用可能ですが、張替えをすることで気分も一新できそう。
▲風呂はタイル貼りなので、冬は寒さが厳しそう。また経年劣化による汚れ等も目立ちます。洗面台もタイル貼りの珍しい造りですが、きれいにしてこのレトロ感を生かすのも良いかも。
▲トイレも古めの便器(簡易水洗)が設置されています。インパクトのある天井を活かし、室内を可愛くアレンジしても良さそうです。
▲キッチンは傷みも見受けられるので取り替えをおすすめします。床板も柔らかくなっている箇所があり、そのままの使用は厳しいようです。
▲台所の横には昔ながらの土間台所。かまどもそのまま残されており、まるでタイムスリップしたかのよう。
▲奥の8帖の和室は、梁がむき出しで個性的な造りの室内ですが、天井が高いことと壁が荒壁(仕上げ塗りの下地)のみの仕上がりとなっているため、冬の時期は寒さが予想されます。また、柱の部分には雨漏りの跡がありました。(現在は修繕済み)
▲奥の和室の間には、二階に通じる階段があります。二階は長年使用されていなかった為、古さが際立ちますが、力強い梁や明るい光の差し込む空間は、アイディア次第ではうまく活用できそうです。
▲家の所々にある木サッシの部分は、すきま風が入り込むことが予想されます。趣のある天井と室内に温かみを与えてくれる昔ながらの裸電球。
▲レトロでかわいい照明器具。天井板も優しく温かな雰囲気にさせてくれます。
高台だからこそ楽しめる、大村湾の絶景。
きらめく昼の大村湾もすがすがしい気持ちにさせてくれますが、夕暮れ時もまた雰囲気ががらりと変わり、まさに絶景と呼ぶにふさわしい景色が広がります。
▲夕日に照らされた石垣や家が、なんとも幻想的。この感動的な景色がいつでも楽しめます。
今回の物件、ご要望があればすぐ近くの田んぼや畑も購入することができます。畑部分には、甘夏や栗、ビワの木があるので、収穫時期に採り放題です!
▲田んぼに向かう道と裏に広がる段々畑の田んぼ。
今回ご紹介した物件はいかがだったでしょうか。築60年というハードルの高い物件ではありますが、うまく活用できる方には是非おすすめの物件です。座敷部分は趣のある空間となっており、古民家を生かしたカフェや飲食店などにもよさそうです。まさに温故知新という言葉がぴったりのこの物件。これまで培われた古き良き部分を知ることで、今度は新しい考えや気持ちに気づくことができる、そんな可能性のあるこの家に一度足を運んでみられませんか。