むき出しになった岩肌や人工的に積み上げられた石垣。駐車上から母屋へと続く小道は、まるで山岳地帯にある、のどかな農村風景を思わせます。そんな個性的なロケーションに佇む、こぢんまりとした平屋物件は、小洒落たカフェや雑貨屋さんとしても活用できそう。斜面をうまく活用したお庭からは、川棚の町並みを望むこともできます。春には敷地の斜面に芝桜が咲き誇るのだとか。使い方次第では、とても可能性のある魅力的な物件です。 今回は、そんな「自然の中に佇む平屋物件」をご紹介します。
▲物件は、川棚高校から車で1分ほど登り、脇道へ入り込んだところにあります。
※条件によっては、別出入口(私道)の通行権を取得できる場合があります。
▲昭和39年築(築54年)と、とても年季の入ったこちらの物件。セメント瓦も風合いよく経年変化済み。外壁のトタンを塗り替えたり、無垢の杉板でモダンに仕上げるのも雰囲気が出そうです。
▲敷地内は、傾斜地ならではの個性的なロケーションが味わえます。一点、気になるのは、建物の東側は一段低くなっており、土留めとしての擁壁などは施されていません。万が一の災害が起こらない為にも、擁壁設置をおすすめします。擁壁設置費用は100〜150万円程が目安です。
▲床のキズや、壁紙の汚れが目立ちます。
▲キッチンやトイレ、バスルームのなどの水廻り設備は、古めのタイプが設置されていました。トイレは汲み取り式なので浄化槽への変更も可能です。木製小窓がレトロでキュート。
▲室内からも町並みが望めます。
自然に囲まれた、特別の場所。
こちらの物件の一番の特徴である「自然に囲まれたロケーション」は、毎年、四季折々の表情を見せてくれそうです。取材に伺った際には、芝桜が顔を出し始め、岩陰に自生したスイセンは綺麗な花を咲かせていました。写真では伝えきれない、独特の雰囲気があるこちらの物件。自然好きの方や個性的な物件をお探しの方は、ぜひ一度現地をご覧になられてください。地図 お問い合わせ
敷地に咲く芝桜。
4月中旬に再度芝桜を撮影に行きました。とても美しい光景が広がります。
近隣の風景。
左:近隣に咲くオトメツバキ。右:敷地に咲くスイセンの花
敷地から観える風景。
中心部から離れた、車じゃないとアクセスできないような、不便で見落としがちなこちらの物件。難易度が高く、なかなか手は付けづらいですが、だからこそアイデアで光る、可能性のある物件だと思います。白石郷の山の自然を借景とした、町中には無い、とても魅力的な物件でした。