2025.04.17

波佐見町の不動産売却や査定のお話。

長崎県の中央部にある波佐見町(はさみちょう)は、400年以上の歴史を誇る「波佐見焼」の産地です。
町の周りはぐるりと山に囲まれていて、自然に恵まれた穏やかな雰囲気が魅力です。
特に「鬼木棚田(おにぎたなだ)」は“日本の棚田百選”にも選ばれている景勝地で、毎年秋に開催される「棚田まつり」にはたくさんの人が訪れ、にぎわいを見せます。

そんな波佐見町は、焼き物だけでなく農業や畜産も盛ん。お米やお茶、アスパラガスなど、地元の恵みがいっぱい育つ「半農・半陶の里」としても知られています。
そして何より、地元の方々の人柄もとてもおおらかで、移住者にもやさしく接してくれるあたたかい町です。新しく生活を始めたい方には、ぴったりの場所かもしれません。

 

ですが、そんな魅力ある波佐見町にも、最近少し気になる変化が起きています。

それが「空き家・空き地」の増加です。

令和3年度の調査では、町内で確認された空き家は205件。年々その数は増えており、現在も空き家の増加が続いているのが現状です。
実際に町を歩いてみても、以前に比べて空き家が目立つようになったと感じる方も多いのではないでしょうか。

特に問題となっているのが、空き家の管理。
雑草が生い茂ったり、建物の老朽化による倒壊リスクが心配されたりと、近隣住民からの苦情やクレームも増えてきているそうです。
こうした空き家の存在は、所有者にとっても悩ましい問題になっています。

だからこそ、これからの波佐見町では「空き家の利活用」が大きなテーマになっていくはずです。
空き家をどう活かし、どう地域の力に変えていくのか――。
この課題に取り組むことが、地域の未来をより良くするカギになるのではないでしょうか。

 

 
 

では、空き家にはどのような活用法があるか見ていきましょう。

大きく分けると空き家活用には3つの方法があります。

 

【その1】 賃貸

  • 賃貸物件にして、家賃収入を得る。(毎月の収入はありますが、修繕義務や管理は引き続き必要になります。)


【その2】 売却

  • 売却することで、まとまった収入を得ることができ、維持管理や固定資産税などの負担からも解放されます。(タイミングによっては相場より高額で販売できることも。)


【その3】 解体して土地活用

  • 老朽化が激しい場合は更地にして売地や駐車場として活用。(家庭菜園用地としての活用も可。)


大まかには上記の方法があります。

このように、売却や賃貸、あるいは建物以外の用途で活用することで、草刈りなどの管理から解放されるほか、税金の支払い義務もなくなるなど、多くのメリットがあります。

 

 
 

では次に、空き家の活用の流れを見ていきましょう!

波佐見町のような地方で不動産をスムーズに売却や賃貸するためには都市部と比べて少し難易度は高くなりますが、適切な手順を踏めば問題なく進めることができますのでご安心ください!


1. 先ずは物件の確認。

  • 面積や築年数を確認 → 物件情報を把握しておきましょう!
  • 権利関係を確認 → 相続などがされていないと売却や賃貸できない事もあるので事前に確認します。

  • 固定資産税評価額を確認(物件の評価がどれくらいかを事前に把握しておきましょう。市町村役場で取得可)


2. 不動産業者へ相談

  • 不動産業者に相談(賃貸か売却、若しくはそのままが良いかのアドバイスを行ってくれます。その他、売却した場合の価格査定なども行なっていただけるので、不動産屋さんに確認してみましょう。)

 
【不動産会社の選び方

地方では不動産会社の数が限られているため、以下のポイントを意識しましょう。

  • 地元に強い不動産業者を選ぶ(地元での取引実績が豊富な会社に相談することで、的確なアドバイスを行ってもらえます)

  • 情報発信に長けた会社を選ぶ(地方は人口が少なく、募集看板だけで売却や賃貸の募集をしても情報が広く行き届かないため、できればインターネットやSNS駆使した広く情報発信できる不動産業者を選びましょう)

  • 空き家専門の業者を検討する(空き家の取引は専門的な知識が必要となるため、空き家の専門業者に依頼することをお勧めします。知識のないまま進めると権利関係などで後々トラブルになることも…)

 
 


3. 賃貸や売却に向けた準備

  • 土地や建物の登記状況を確認(未登記なら登記手続きが必要)

  • 境界が不明なら測量を依頼(トラブル回避のため)

  • 家財道具を片付ける(活用者募集の際に物件内が整理されていると印象が良い)


4. 募集活動

  • 不動産会社を通じて広告を出し活用者を募集します。(募集や案内なども不動産業者が行なっていただけます。)

  • 自治体の空き家バンクなども活用する


5. 契約と引き渡し

  • 買主や借主が見つかったら契約を締結

  • 必要書類を準備(登記識別情報・印鑑証明・固定資産税納税通知書など)

  • 引き渡し時に最終チェック(設備の動作確認など)


 
 

補足:売れにくい場合の対策

価格を見直す(相場より高いと売れにくい)
更地にする(古家があると売れにくいケースあり)
リースバックを検討(自分が住みながら売却できる場合も)
空き家活用の補助金を活用(自治体による支援制度を調査)

 
 


まとめ

地方で不動産を売却・賃貸する際には、「相場の調査」「売却・賃貸方法の選択」「不動産会社の選定」がとても重要です。

特に不動産査定を依頼する際は、その地域に詳しい地元の不動産会社にお願いするのが安心です。地元業者であれば、そのエリア特有の価格帯や需要をしっかり把握しているため、より現実的で適正な査定をしてもらえる可能性が高くなります。

逆に、地域に詳しくない業者に依頼してしまうと、実際の相場とかけ離れた価格を提示されることもあり、なかなか借り手や買い手が見つからず、物件が長く空いたままになるケースも珍しくありません。

そういったリスクを避けるためにも、なるべく物件がある地域の不動産会社に相談するようにしましょう。

 
 
不動産に関してのお悩みは、波佐見町の不動産売却や査定を専門にしている弊社へお気軽にご相談ください♪下記問い合わせフォームからお問い合わせいただけます。