2019.03.23
リノベーションされた元印刷工場を見学してきました。
先日行われた、株式会社オープン・エー 、 福岡R不動産 、 REWORKが開催する「リノベーション完成お披露目会」に参加してきました。
印刷工場をオフィス空間へリノベーション。
博多駅から徒歩5分ほどの場所にあるオフィスビル。元々その地下1F、地上1Fには日経新聞の印刷工場がありました。今回、その工場がオフィス空間へとリノベーションされ、新たなかたちで動き出そうとしています。今回は、そのほんの一部をご紹介。
まずは外観。パッと見、いたって普通のオフィスビルですが、よく目を向けると照明やサインに至るまで、一つ一つ丁寧にデザインが施されていました。
エントランスの壁面には、印刷に使われていたインク菅がさり気なく設置。この名残感がとてもいい感じ。
中へ入ると、まぁガチガチの工場感。まるで映画に出てくるような、ごっつい巨大空間が広がります。でも、めちゃくちゃかっこいい。モノトーンの空間に映える照明や既存のアイテムたち、無機質のアイアン感もたまりません。ここにデスクや事務用品、オフィスワーカーが入るともっとしっくりくるんだろうな〜。何てことを妄想しながら見学。
見学中には、設計・企画を担当するオープン・エー代表の馬場正尊さんにお会いすることもできました！ 元オープン・エー所属の鈴木さんと同行させていただいた事もあり、直接、馬場さんにリノベーションに関してお話することができました。中央のお二人が、左から馬場さん、鈴木さん。
元々は輪転機（印刷機）が置かれていた空間。地下1Fから2F天井までの高さはなんと約12mとのこと。1Fと2Fの空間を立体的に表現された、あたかも3Fのような面白い造りです。この規模のリノベーションで、建築確認を取り直す事なく表現することができたそうです。
「かつて新聞というメディアを生産していたこの場所が、媒体は変わり、新しい形で情報が発信される。」と話される馬場さんの楽しげな表情が印象的でした。
リノベーションとは言っても、最低限必要な箇所だけが施され、その他のパイプやダクトなどのアイテムやレール、当時のままのインク汚れなども丁寧に残されていました。
今回は福岡の巨大なリノベーション空間をご紹介しました。見た目のかっこよさだけではなく、名残を表現することにより建物の歴史を受け継ぐ。そんなストーリを味わえるのもリノベーションの良さだな〜と、つくづく感じることができました。オヘソな地域でもそんなストーリーを少しずつでも増やしていこうと思います。
