2024.09.27

空き家のお話vol.1

みなさんこんにちは!

今回は、空き家に関しての問題点や対策などをご紹介いたします。

 

近年、日本の空き家問題は深刻化しており、地方都市から大都市まで全国的な課題となっています。空き家が増加する背景には、少子高齢化、人口減少、都市部への人口集中などが大きく影響しています。先ずは空き家問題の原因から見ていきましょう。
 

空き家問題の原因

  1. 少子高齢化と人口減少
    日本では急速な少子高齢化が進んでおり、人口は減少しています。これに伴い、家を相続しても住む人がいなくなるケースが増え、空き家が生じています。
  2. 都市部への人口集中
    若年層を中心に都市部へ移住する傾向が強まっており、地方では過疎化が進行中です。結果として地方の家屋が空き家となり、管理が不十分になることが多い傾向にあります。
  3. 相続や維持管理の負担
    不動産の相続には固定資産税や維持費がかかります。特に老朽化した家はリフォームや解体費用が高額になるため、家を放置するケースが多く見られます。

 

空き家問題の影響

  • 防災リスク
    老朽化した空き家は災害時に倒壊の危険があり、防災上のリスクを高めます。
  • 景観の悪化
    空き家が増えると地域の景観が悪化し、住民の生活環境にも影響します。
  • 治安の問題
    空き家が放置されると、不法侵入やゴミの不法投棄などの治安悪化に繋がる恐れがあります。

 

解決策や取り組み

日本政府や地方自治体は、いくつかの対策を講じています。

  1. 空き家バンク
    空き家を有効活用するために、各自治体は「空き家バンク」と呼ばれる不動産情報のデータベースを提供しています。これにより、空き家を売却や賃貸する機会を提供し、移住希望者などに活用してもらうことを目指しています。
  2. 特定空き家制度
    「特定空き家」に指定されると、固定資産税の優遇がなくなり、撤去命令や行政代執行が行われる場合があります。これにより、放置された空き家の管理が促進されます。
  3. リフォーム支援や補助金制度
    地方自治体では、空き家をリフォームするための補助金や助成金制度を設けているところもあり、空き家を再利用する動きを支援しています。

 

今後の課題

空き家問題を根本的に解決するためには、地域経済の活性化や人口減少対策、都市部と地方のバランスの取れた発展が必要です。また、空き家をどう再活用していくかの具体的な計画や、住まいとしての魅力を高める工夫も重要です。

日本の空き家問題は、長期的かつ多面的な対策が求められています。

 

各自治体などでも空き家問題解決へ向けて取り組みが行われています。私たち宅建業者も空き家活用による地域の活性化へ向けて努めてまいります!