自分達らしい暮らしを求めて
以前、ohesojournalでご紹介した、海の見える古民家中古住宅。今回は、この物件を購入し、自分たちらしい暮らしを楽しむご夫婦を取材してきました。
きっかけは、「農業」。
人には、様々な出会いがあるけれど、お二人の場合は“農業”。有機栽培に取り組む農園で働いていた晃一さん。そこへ、WWOOF(ウーフ)というコミュニティー制度を利用し、マレーシアから来日したのがチュエンさんでした。すでに農業の楽しさを存分に味わっていた晃一さんに対し、チュエンさんは、農業初心者。こんな対照的なお二人ですが、同じ環境で働く中で同志となっていきました。
「中古住宅」という選択 。
結婚を機に独立を決心したお二人は、新たな移住先を探します。希望は、畑付きの古民家!ということで、自分たちで空き家を探したり、不動産会社を訪ねたりしますが、なかなか自分たちの理想の物件とは出会えません。そんな中、ようやく理想に近い物件と出会います。それが、今回の中古物件でした。畑付きの古民家ということに加え、海が見えるというロケーションの良さが一番の決めてとなったそう。今回は、内覧から購入に至るまでのお話を聞かせて頂きました。
晃一さん:海が見えるところに惹かれました。そして建物の雰囲気も造りもとても良い。井戸や釜戸があって理想に近い建物でした。
─── 購入前に不安だった点はありますか?
そのままの雰囲気を大切に
現在の生活空間を見させて頂きました。そのままでいいところには、手を加えず自分たちの物を置いているだけ。「元々家の造りが良いので、室内はほとんどそのままです。家が大きいから、掃除は大変だったけど…」と晃一さん。「縁側から見える竹林がとても好き」 とチュエンさん。この家が持つ本来の良さを十分にわかっているお二人だからこそできる暮らしが垣間見えました。
▲止まっていた時計が、また静かに動きだす。
DIYで自分たちらしい生活空間へ。
家の雰囲気は大切にしながらも、自分たちなりの暮らし方を楽しんでいます。まずは、台所の改修。元々あった床を自分たちで撤去し、コンクリート土間へ変更。そして使われていなかった釜戸に、火を入れ始めました。壁にあったタイルを剥いだ後には、タンスの取っ手を張り合わせオシャレに修復。 また、天井板を剥いでみると立派な梁が顔をだしました。毎日お二人でアイデアを出し合いながら、自分たちにあった家づくりを楽しんでいます。
これからのこと。
東彼杵での生活を始められたばかりのお二人。今は、お家の改修や手入れに忙しい日々を過ごされています。これからのことをお聞きすると「家の方がひと段落したら、早く土をいじりたいですね!」 と晃一さん。お二人は今後、家の裏手に広がるだんだん畑で、野菜作りを始めていく予定です。