こちらは成約済みとなりました。最新情報は、電話(0120-58-3986)またはメールにてお問い合わせください。ohesojournalでは物件アーカイブとして掲載しています。
川棚町猪乗川内(いのりごうち)郷にある古民家物件を取材してきました。猪乗川内地区は山間にあり、田畑が広がる長閑なところ。連なる山々の間から川棚町のシンボル「虚空蔵山」の頂きも望めます。そんな、自然豊かな猪乗川内郷にある中古物件をご紹介します。
登山客にも人気の虚空蔵山。コース別で難易度が分かれていて登山初心者から上級者まで楽しめます。
細道の先にある古民家。
それでは物件までの道のりを辿ってみましょう。進行方向左にある猪乗川内郷集会施設を左折し、そこから道なりに進みます。道幅が一番狭いところで1.8mほどですが、ギリギリ車が1台通ることができました。
こちらの集会所から左折します。
先へ進むとすぐに道幅が狭くなり、ガードレールのない道を走行します。
道幅は狭いものの、コンパクトタイプの普通車も走行できました。
道下からは、グランドゴルフを楽しむ地域の皆さんの声が聞こえてきました。物件までは右側に石垣が連なります。
物件手前で道が二手に別れていますが、左の道は太陽光パネルが置いてある場所へ突き当たります。道の間にある茂みは敷地内なので、整備して駐車場にすることも可能です。(要農地転用)
自然のロケーションを楽しむ。
山の裾野に建つ、こちらの住宅。裏山は土砂災害特別警戒区域に指定されているので再建築される場合は県の許可が必要となります。また、築年数は不詳ですが、経年劣化により手直しが必要なところが多くありました。難易度の高いこちらの物件ですが、一番の魅力は何と言っても猪乗川内のロケーション。敷地からは猪乗川内の山々の風景を独り占めできちゃいます。お庭でお友達とパーティーしたり、晴れの日にはガーデンチェアーをおいて好きな曲を聴きながら日光浴なんかも良さそう!建物は古めだけれど、とにかく「ロケーションを楽しみたい!」という方にはうってつけの魅力ある物件です。
目の前に広がる自然や、遠くの虚空蔵山も見晴らせる最高のロケーション。
ピンクの部分が物件の場所。黄色の部分が付属山林(約141.76a)になります。
裏山のある住宅の様子。写真左側が倉庫、右側が母屋になっています。
上空からの様子。物件は左側の縦長のお宅。
昭和初期を思わせる木造の平屋建て。外壁の鎧板の風合いも、建物にしっくり馴染んでいます。
屋根は昔ながらの泥瓦仕様。雨漏りなどの原因にもなるので、メンテナンスが必要です。
母屋と倉庫の間の様子。現状では倉庫側に電気温水器が設置されていました。
裏山と建物がかなり接近している様子がわかります。
東側も草木に覆われていました。足元には割れた瓦などが散乱している状態。
続いて倉庫のご紹介です。倉庫の屋根は一部新しく葺き替えられています。現状では倉庫の前面の壁が板張りになっていますが、取り外しも可能。色んな用途が考えられそうな倉庫です。
元々、農業用倉庫として使用されていたので、農業をされる方にはもちろん、作業場や趣味のスペースとしても活用することができそうです。照明器具などはありませんが、トタン壁から自然光が入っていました。
使い勝手を考えて棚なども設置されています。天井を見上げると雰囲気の良い梁が顔を出していました。
趣ある住まいとその活用。
続いて室内に入ります。外観同様、古民家風の室内ですが雨漏り、湿気、汚れ、傷みが多くありました。特に北側和室の床は大きく崩れ落ち、カビも発生している状態。リノベーションするにもかなりの費用がかかりそうなので、住居として活用するにはかなりの覚悟が必要になりそうです。いっそのこと、母屋は物置などにして、小屋をメインとして活用されることをおすすめします。
昔ながらの広い玄関土間。台所部分はコンパクトなキッチンが設置されています。板張りの床は、傷みや汚れが目立ちます。
和室は10畳二間の造り。全体的に暗く湿気の多さが感じられました。
西側の壁は大きく剥がれていて、畳はカビが発生しています。
縁側は木サッシに木製の雨戸がありました。ガタガタと揺らしながら開けていると、まるでとなりのトトロのワンシーンのような気分に。
北側の6畳和室は裏山からの湿気の影響を大きく受けているようで、一番傷みが激しく、畳のたわみ、天井の剥がれ、傷などがありました。
4.5畳の板張りと3畳の畳のスペース。現状では畳は1畳分のみが残されています。
こちらの部屋から台所へと続きます。
脱衣所から見たお風呂場と外台所の様子。外台所は、中の台所にも繋がるドアがありました。
昔ながらの土間タイプの台所。畑の野菜を泥付きのまま洗ったりできるところ。
トイレは汲み取り式で、小便器と簡易洋式が設置されていました。
懐かしい風景が広がる猪乗川内郷。
地名が猪乗というだけあって、昔から自然と共に生活してきた地域だろうと想像します。朝から虚空蔵山を拝み、自然と共に送る生活はとても魅力的。心を落ち着けたい時の居場所にも最適です。
猪乗川内集会所にはグランドやゲートボール場が併設されています。
今回ご紹介した猪乗川内郷の古民家はいかがだったでしょうか。虚空蔵山の麓の自然豊かな場所で、そのロケーションを存分に楽しめる場所に建つ古民家をご紹介しました。室内は傷みが多く、そのまま住まうには難易度が高いものの、倉庫部分を利用してロケーションを楽しみながらゆっくりくつろいだり、友達と集まる場所にしたりするのに良さそう。想像力を膨らませて、ここを自分だけの楽しい場所にしませんか。