今回紹介するのは、波佐見町村木郷にある中古物件です。
キャノン波佐見工場から佐世保市へ続く道路沿いにある、築40〜50年のこちらのレトロ物件。敷地は横長の形状になっていて、向かって左側が母屋、その隣が作業場、一番右側が30坪ほどの空き地になります。
母屋や作業場は経年劣化による傷みがあるので、リフォームやDIYをした方が良さそうです。
田舎暮らしをしたい方や、アトリエやギャラリーが欲しい作家さんなどにオススメの物件をご紹介します。
下の画像をクリックして動画で全体像をご確認いただけます。(※再生すると音声が流れます)
物件の様子
今回の物件は横長の土地となっていて、A部分が母屋、B部分が作業場、C部分が空き地になります。A、B、C部分別に分けてご紹介していきます。
公図と字図
道路と山林に面した細長い区画になります。
上下水道の状況
下水道も整備済みです。
上空からの様子
物件のすぐ後ろは小高い山になっており、整地された部分は墓地になります。
作業場の屋根に裏山からの木が覆い被さっており、割と間近にある感じ。裏山は第三者の所有地になっています。
母屋にはユニエーター(太陽熱温水器)が設置されていますが、動作確認はされていません。
すぐ横の道路はキチンと整備された広めの車道と歩道になります。交通量は多くないですが、工場やインターが近いためか割と大型トラックの行き来がある様です。
A:母屋の外観
母屋の外観です。向かって左側が駐車場から洋室へ変更された部分になります。
築40〜50年ほどのこちらの住まい。所々破れや汚れもあり、経年劣化が進んでいる様です。
まるで時代劇に出てくるような瓦つきの塀。真ん中に松模様を象ったような透かしブロックが施されており、純和風感あるとてもインパクトがある塀です。
母屋の玄関部分。2階の室外機に劣化が見受けられます。エアコンは設置されていますが動作確認はされていません。
母屋と作業場の間の部分は雑草が生い茂っていて、定期的に草刈りなどが必要になりそうです。
母屋の裏側になります。建物付近まで草木が生えており鬱蒼とした雰囲気。
人ひとりが入れるスペースはありますが、奥に進むと狭くなっていました。
東側は湿気のためか、外壁の劣化が進んでいるようです。
表の庭には下屋があるので洗濯を干したりと活用できそう。ただしトタンの屋根に破れなどが見受けられますので、貼り替えなどの修理が必要そうです。
西側に面しているので、日当たりは良さそうです。
母屋の増改築部分は、元々駐車場だったところをフローリングの部屋に変更されています。
母屋の左側は斜面となっており、すぐ裏に墓地が見えます。
B:作業場の紹介
元々は波佐見焼の生地屋さんの作業場として使用されていたそうです。外壁はトタン仕様になっており、かなり劣化している様子。
母屋より作業場の方が傷みが激しい様子。作業場内にも車庫スペースがありますが、設置されているシャッターは動作確認はされていません。
裏山と近い印象。作業場の屋根に木が覆い被さっているようです。
作業場入り口前に井戸がありました。こちらの井戸もそのままの状態で引き渡されます。
入り口から入った様子。中はジメッとしていて、床の土間にはコケが生えていました。作業場として使うのであればキチンと土間を打ち直した方が良さそう。
波佐見町の焼き物は分業制になっていて、こちらの作業場は生地屋さんとして使用されていました。当時の名残がそのまま残されていて、まるで時が止まってしまったかのよう。
作業場横のスペース。天井板はなく、梁がむき出しになっていてレトロ感がありました。右側の壁部分は破れたままになっています。
カーポートの奥には物置がありました。古めですが使用できそうです。
C:空き地の紹介
物件の一番右側にある空き地スペースです。畑として利用しても良いし、少し工事を行なって駐車場を作っても良さそう。
雑草だらけですが、キチンと整地すれば色々と使えそうです。敷地内にある電柱は、電力会社に依頼すれば移動する事も可能です。
A:母屋の紹介
6DKのつくりで、15.8帖の洋室は増改築が行われている部分になります。
さて実際に中を見てみましょう。
玄関を開けるとまっすぐに伸びる廊下がありました。日の光も多く差し込んでいて明るい印象。
玄関は狭めの作りですが、下駄箱も設置されています。床はレトロなタイル貼り。可愛らしいマークが印象的。
廊下から見た窓の様子。見晴らしがよく景色が気持ちいい。
こちらの繊維壁は、経年劣化により触るとポロポロ落ちる感じ。柱には動物の引っかき傷のようなものがありました。
居間スペースになります。床はホコリがありますが、タワミなどは感じられませんでした。
レトロなリビング。レンガ調のタイルがオシャレです。
キッチンスペースになります。6帖と狭めになっています。
洗面台はかなり古くそのままの使用は難しそう。
トイレは元々は男女別の仕様だったものを、リフォームされてウォシュレットタイプの便座が設置されていました。
浴室横のドア部分は洗濯機スペースの為、締め切りになっています。浴室はユニットバスにリフォームされていてキレイ。
5回ほどしか使用されていないとのこと。多少汚れはありましたが洗い流せばすぐに取れそうです。バスタブは中にステップがあり、バーグリップもついているのでゆったりとできそう。
座敷スペース2間はフローリングに貼り替えられており洋室のようになっています。床にタワミなども見受けられませんでした。
天井のシミ。雨漏りかどうか不明です。(現状のまま引き渡されます)
全体的に汚れやシミがあります。座敷の壁は砂壁です。
押し入れにも汚れがあります。
増改築された15.8帖の洋室。こちらは床に白アリの被害を受けたような穴や傷みが存在します。今回の物件は現状のままの引き渡しとなりますので、白アリの駆除や傷んだ部分の修理などは買主様側の負担になります。
床の穴は、何箇所か陥没しています。劣化している場所もあるので白アリの調査と修理をおすすめします。
汚れはありますが、広めの収納もあります。
2階への階段は、若干急な印象がありました。
2階東側の部屋。和室になっており全体的に傷みが目立ちます。一部フローリング部分がありました。
繊維壁の剥がれや畳の汚れがあります。
2階からの田園風景は素晴らしい。
西側の部屋はフローリングで窓も広く明るい。エアコンが設置されていますが、動作確認はされていません。
壁が剥がれかけていました。
夕日の当たる時間に撮影しました。窓から差し込む光と空と緑がまるで絵画のようで美しい。
傷みはありますが、収納もあります。
2階の柱も動物の引っかき傷のようなものが複数ありました。
今回ご紹介した物件は、いかがだったでしょうか?
のどかな田園風景や山並み、そして抜けた青空が広がるロケーションが素晴らしい物件でした。全体的に経年劣化があるレトロ物件で、所々リフォームや修理が必要になりそう。
作業場や空き地も付いているので住居兼作業場や、ギャラリー、ショップなど、面白い活用法がたくさんありそうです。
ぜひご検討ください!
360°ルームツアーをご覧頂けます。
【外観】
【内観】
- 所在地
- 長崎県東彼杵郡波佐見町村木郷
- 交通
- 岩崎バス停徒歩9分
- 構造
- 木造セメント瓦葺き
- 規模
- 2階建て
- 築年
- 築年数不詳
- 間取り
- 6DK(洋6×2・洋7.3・洋10・洋15.8・洋3+和4.5・11DK)
- 土地
- 584.00㎡(176.66坪)
- 建物
- 1F:107.61㎡(32.55坪)2F:33.12㎡(10.01坪)
- 地目
- 畑
- 都市計画
- 非線引き区域
- 用途地域
- 指定なし
- 容積率
- 200%
- 建ぺい率
- 70%
- 現況
- ●土地:宅地 ●建物:空家
- 地勢
- 平坦
- 接道状況
- 西側 公道 接面m 幅員6.8m
- 駐車場
- 有 2台可
- 引渡時期
- 相談
- 設備
- 上水道、下水道、トイレ、システムバス
- 最寄り施設
- ● 役場/波佐見町役場(車5分)
● 小学校/南小学校(徒歩37分)※1、2年生はバス通学
● 中学校/波佐見中学校(徒歩29分)
● 病院(内科)/いちのせ内科循環器科(車3分)
(小児科)/西の原野中医院(車7分)
● 警察署/波佐見交番(車5分)
● 金融機関/十八親和銀行(車5分)
● スーパーマーケット/エレナ(車5分)
● コンビニ/ファミリーマート(車5分)
● 避難場所/村木郷グラウンド(徒歩9分)
● 避難所/村木郷公民館(徒歩9分)
※「避難場所」は、災害の危険から一時的に避難するところです。「避難所」は、一定期間滞在し、避難者が生活できるところです。 - 備考
- ・地目変更登記が必要になります。・本物件は経年劣化に伴う傷みや白アリの被害などが有りますが、現状有姿での引き渡しになります。・建物裏手に墓所があります。
- 取引
- 〈仲介〉専任媒介