波佐見町長野郷にある農地付きの古民家住宅をご紹介します。
波佐見町の南側に位置する長野郷は、のどかな風景が魅力的な地域です。近くには、温泉や宿泊施設、飲食店などもあって観光客の方も訪れます。
今回ご紹介する物件は、農地が付属していますが、長年耕作されていないので裏手にある畑はほぼ原野化していました。広さもある農地ですが、少しずつ開墾して畑を復活させるのも面白そう!
建物は築年数が不明で、雨漏りや白アリの被害もあり、そのままで住むのは難しい状態です。
のどかな風景の中での暮らしを楽しみたい方にオススメです。
![](/wp-content/uploads/2024/03/kinrinkoukuu.jpg)
目次
- 外観
- 農地部分
- 内観
ルームツアー
下の画像をクリックして動画で全体像をご確認いただけます。(※再生すると音声が流れます)
高画質でのご視聴は“こちら”からご覧ください。
前面道路
田んぼに面した道路で、車の往来もそれほど多くない様子。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2787.jpg)
こちらの道から敷地になります。道幅2.7mほどで、車1台は十分に通ることができそうです。
敷地までの様子
道路脇には高い電柱は、電気通信の基地局になります。石垣が風景に馴染んでいて懐かしい印象。隣家との境には溝のようなものがありました。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2795.jpg)
道から田んぼまで2.8mほどの高さがありますが、柵などもないので注意が必要です。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2809.jpg)
前面道路から見た建物の様子。左側は母屋で古民家風の造り、右側が倉庫になります。同じくらいの規模の建物が2棟並びます。
上空からの様子
![](/wp-content/uploads/2024/03/koukuu-1.jpg)
黄色で囲われた部分が現況では山林や原野のようですが、地目は畑になっています。緑の部分は田んぼで2段に分かれていました。この他にも少し離れたところにある山林も付属されます。
母屋は昔ながらの古民家風の造りで趣きがありますが、劣化が進んでいます。敷地の広さを活かして新築用地にするのも良さそうです。
上水道配管図
![](/wp-content/uploads/2024/03/chizu.png)
上水道は前面道路から敷地内を通って引き込まれていました。下水道は未整備地区になっています。
駐車場
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2805.jpg)
建物前にある駐車場の様子。広さもあるので、3〜4台ほど十分に停められます。
倉庫外観
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2799.jpg)
倉庫は、トタンのサビや破れが目立ちます。
倉庫前にもスペースがあって、車を停めることもできそうです。
倉庫の裏側は裏山になっているので、落ち葉も多く湿気がありました。
壁や屋根は老朽化しており、傷みが目立ちます。
倉庫間取り
![](/wp-content/uploads/2024/03/souko.jpg)
倉庫は1階は3つに分かれていて、2階は2部屋あります。
倉庫1階
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2818.jpg)
入り口は広々とした様子。倉庫内にあるトラックは引き渡し前に撤去されます。
入り口からまっすぐ奥まで続いている様子。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2737.jpg)
土足のまま入られる、外トイレもありました。和式トイレと小便器が設置されています。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2703.jpg)
![](/wp-content/uploads/2024/03/3.jpg)
倉庫内には農機具などが置かれたままになっていました。使用できるかどうか不明ですが、残置物はそのままの状態で引き渡されます。
鍵付きの倉庫にも農機具などそのままの状態で残されていました。
こちらは屋根付きの駐車スペースとして利用できます。奥には木材などもありました。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2753.jpg)
倉庫内の屋根も壁も老朽化しています。
倉庫2階
こちらから2階へ上がることができます。急な印象がありますので、登り降りには注意が必要です。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2715.jpg)
階段を上がったすぐの部屋。こちらも残置物がありました。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2720.jpg)
一枚ドアを挟んでもう一部屋。少し隠れ家のような雰囲気もあります。
木サッシから見える景色は雰囲気よく映ります。天井は剥がれていて、全体的に傷みは多い様子。
北側の様子
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2741.jpg)
北側は裏山からの木々が覆い被さっています。落ち葉も多く、晴れの日でも湿気が多く感じられました。
井戸が設置されていた様子。山水を利用した洗い場は、コケが生えて落ち葉に埋もれていました。
壁は湿気でサビや傷みが目立ちます。
西側の様子
![](/wp-content/uploads/2024/03/1-1.jpg)
西側の様子。こちらには汲み取り口などもあります。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2773.jpg)
西側には庭も広がり、良い雰囲気。
![](/wp-content/uploads/2024/03/2.jpg)
軒天や柱、床下なども傷みが多く、一部破れている箇所がありました。
南側の様子
南側は日が差し込み、縁側もポカポカと気持ちよさそう。
庭
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2804.jpg)
色んな木々や花が愉しめる庭。撮影した時期には、水仙の花が咲いていました。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2886.jpg)
庭先からは虚空蔵山(こくうぞうさん)が見えました。見晴らしもよく、素晴らしい景色を眺める事ができます。
玄関
玄関入り口は奥まったところにあって、広めの造り。
天井部分にもこだわりが感じられます。照明もレトロ感があって雰囲気も良い印象。
屋根
![](/wp-content/uploads/2024/03/DJI_20240316112206_0358_D.jpg)
屋根は老朽化が進んでいて、変色している箇所もありました。
壊れたりヒビが入っていたり、中から泥が出てきている箇所もあります。一部ブルーシートが被さっている箇所がありますが、雨漏りがあっているようです。
畑までの道のり
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2828.jpg)
裏山部分(地目:畑)は、庭の前の道を通って行きます。
途中、木蓮(もくれん)が綺麗な花を咲かせていました。
![](/wp-content/uploads/2024/04/IMG_2862.jpeg)
道のりの途中の様子。
写真左は、防火水槽のようなものの様子。柵などはなくそのままの状態ですので、注意が必要です。右の写真はため池として使われていた場所になります。現在は水が溜まっていませんでした。
こちらの坂道をしばらく登っていきます。途中、イノシシの足跡のようなものも見られました。
畑の様子
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2847.jpg)
少し平坦な場所がありました。大きな木がありますが、伐採することで見晴らしも良くなりそう。
畑は現状山林のようになっていて、背丈の高い木々に覆われています。一番高いところまで行くと、開けているところもありました。少しずつ手を入れていくことで畑として復活できるかも!
田の様子
![](/wp-content/uploads/2024/03/zenmenhatake.jpg)
建物の前にある田んぼの様子。上から見ると三角形になっています。
地面は所々ぬかるみがあり、水はけがあまり良くない印象です。イノシシが通った形跡もありました。
その他の山林
![](/wp-content/uploads/2024/04/4138d81fa354fcb8404992de8e980577.jpg)
地図上の黄色の場所は、物件から車で4分ほどの場所にある山林です。池に沿って車で走行できますが、途中からは徒歩になります。山林付近の地図はこちら。
山林の様子。谷になっているので、傾斜がついている様子がわかります。背の高い木に覆われていました。
湿気が多く、ぬかるみも多くあります。
間取り
![](/wp-content/uploads/2024/03/e5c9c2a4cdaf9afa83dffc0f1c0cfe61.jpg)
玄関から 和室10畳(1階) → 書斎(1階) → 和室8畳(1階) → 縁側 → 和室6畳(1階) → トイレ、手洗い → 洋室7.5帖(1階) → ダイニング → キッチン → 脱衣・浴室 → 洋室5帖(1階) → 2階階段、廊下 → 洋室14帖(2階) の順にご紹介いたします。
玄関
広めの玄関スペース。建物自体に傾きがある様子がわかります。木サッシのガラス戸など、懐かしさを感じるものもありました。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2883.jpg)
玄関ホール部分にある大きな梁は、白アリの被害のような跡があります。
和室10畳(1階)
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2605.jpg)
和室スペースは広々として雰囲気の良さがありますが、全体的に傷んでおり、畳のたわみや雨漏りなどもありました。
天井部分の大きな梁は、昔の家造りの特徴の一つです。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2625.jpg)
畳は傷んでおり、床にたわみがありました。
書斎(1階)
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2609.jpg)
和室の南側にはソファーが置かれた書斎スペースがありました。日当たりも良く、眺めも素晴らしい。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2613.jpg)
時の流れが止まったかのような書斎スペース。
和室8畳(1階)
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2626.jpg)
奥の和室部分。客間になっていて床間や飾り棚などもありました。欄間(らんま)も雰囲気がよく魅力的。エアコンは2020年製と新しめのものが設置されていました。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2629.jpg)
雨漏りの影響からか、天井が剥がれている箇所があります。畳は全体的にたわんでいる様子。
縁側
日当たりの良さそうな縁側。細長い造りになっています。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2647.jpg)
L字型に窓が設置され、色んな角度からお庭の風景が見渡せます。
縁側の奥に進むとトイレや和室などがありました。
和室6畳(1階)
こちらの和室は長年使用されていなかったので、現在は部屋としての機能は果たせなくなっています。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2665.jpg)
裏山からの湿気や雨漏りなども影響しているようです。
トイレ、手洗い
懐かしさを感じる木の戸を開けるとトイレが設置されています。
トイレは2つ。和式にポータブルトイレが設置されています。
![](/wp-content/uploads/2024/03/302ff6c7aaa7721837512d1db98b1671.jpg)
レトロな雰囲気の手洗い場ですが、傷みや劣化も多くありました。
洋室7.5帖(1階)
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2593.jpg)
全体的にも傷んでいて、床板はベニヤ板が貼られています。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2598.jpg)
こちらの部屋は、座敷やダイニングにもつながっています。
ダイニング
ダイニング部分の床はコンパネの上に畳が置かれていて、凹凸がある状態でした。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2591.jpg)
天井には穴や破れなど複数箇所ありました。
キッチン
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2574.jpg)
キッチンも以前のままの状態になっています。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2583.jpg)
シンクやガスレンジは使用感がありました。
キッチン側からは裏山の様子が見えます。ガス給湯器がありますが、動作は未確認です。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2584.jpg)
床は歩くとギシギシ音が鳴ります。
脱衣・浴室
![](/wp-content/uploads/2024/03/1e9d6c7432bc254b75ca6cb44c3bb9f8.jpg)
天井部分に雨漏りがあって、壁やドアが傷んでいました。
浴室は昔ながらのタイル仕様。
全体的に古く、劣化している様子がわかります。
洋室5帖(1階)
狭いながらも明るさがある5帖の洋室。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2557.jpg)
こちらにあるものも、ほぼ現状のまま引き渡されます。
2階階段、廊下
2階に続く階段は、傾斜がついていて、踏み板も狭い造りになっています。
汚れや傷みもありました。
洋室14帖(2階)
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2671.jpg)
天井が低く、屋根裏のような雰囲気のある2階スペース。
天井は抜け落ちている箇所もあり、全体的に劣化が目立ちます。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2681.jpg)
広さがあるので、2部屋に分けることも可能です。
![](/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2682.jpg)
天井からの雨漏りでの影響なのか、全体的に傷んでいてそのまま利用するのは難しそう。
まとめ
今回の物件はいかがでしたでしょうか。
建物は傷みが多く、そのまま使用するのは少し難しい様子。解体して新築用地として利用することをオススメしますが、腕に自信のある方はDIYやセルフリノベーションで建物を蘇らせるのも良いかも。
また農地を農地以外の用途に利用する場合は許可が必要ですが、広い土地を活かして宿泊施設やキャンプエリアとして活用するなど色んな可能性のある物件です。
波佐見町で広い土地をお探しの方は、ぜひ一度ご覧ください。
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