長崎県川棚町栄町にある売店舗物件をご紹介します。
川棚駅から川棚大橋に向かって様々なお店が軒を連ねる『栄町商店街』。衣料品のお店や町の電気屋さんに並んで建つのが、今回ご紹介する物件です。
内装は半スケルトンのような状態で、自由度の高さが魅力的。アトリエ兼カフェなどにも良さそうな雰囲気がありました。
アーケードの一角で新たな挑戦をお考えの方にオススメの物件です。

目次
- 外観
- 内観
ルームツアー
下の画像をクリックして動画で全体像をご確認いただけます。(※再生すると音声が流れます)
高画質でのご視聴は“こちら”からご覧ください。
上空からの様子
『栄町商店街』の歴史は古く、昭和21年に川棚駅が現在の国道側を向いたことをきっかけに、飲食店や衣料品店、雑貨店などが立ち並ぶようになったそう。
大型スーパーなどの進出で昔ほどの賑わいはなくなったものの、現在では“かわたな栄町集栄会”主催による「100縁翔店街」を開催したり、商店街活性化を目的とする「商店街人材ネットワーク構築等事業」のモデル商店街として選ばれたりなど、川棚町のまちづくりの発信源として地域の皆さんが力を合わせています。

敷地の形状は南北に細長く、敷地いっぱいに建物が建っています。
上水道配管図
上水道は前面道路から配管されています。下水道は裏の道から隣地を通り敷地まで配管されているようです。
屋根

屋根は全体的にきれいな状態で保たれていました。陶器瓦仕様になっているので、塗装などのメンテナンスも不要です。
南側の様子

店舗の顔となる入り口周辺の様子。赤茶色に塗装された木材が使用されています。

入り口横のスペースは、店頭販売などが行えるほどの広さがありました。
木目が活かされた壁。床は薄いグレーの小さなタイルが敷かれています。
天井にはダウンライトが設置されています。一部のボードは破損していたり補修の跡も見られました。

上部には配電盤が設置されています。
東側の様子
東側は人が1人通られるほどの幅になっています。
手前には外水道も設置されていました。壁付けのガス給湯器もこちら側にあります。
雨樋からの雨水は、隣地との間にある細い側溝に流れているようです。

軒天部分もひどい汚れなどは見られず、きれいに保たれていました。
お手洗いの窓には面格子が設置されているので安心。こちらには浄化槽のブロアーもありました。
北側の様子
北側通路部分は狭く、隣地との間は段差もあるので夜間などは注意が必要です。

こちらの裏口からは、バックヤード前の通路に出入りすることができます。北側の外壁は日が当たりにくい為か、全体的に汚れが見受けられました。

エアコンの室外機が設置されているので、通り抜けも厳しい様子。
西側の様子

西側は現在更地となっているので、圧迫感もなく日当たりも良好。こちらの更地部分は第三者の所有地になります。
排煙窓や業務用エアコンの室外機も設置されています。

クリーム色の外壁は、多少黒ずみなどの劣化が見られました。
こちらも東側と同様、建物内からの排水が細い側溝に流れているようです。

上水道管は露出配管になっているため、夏場は水が出てくるまでに少し時間がかかりそう。こちらからの排水も同じく側溝に流れているようです。
入り口付近
入り口は片引きの自動ドアですが、現在は故障中とのこと。入り口までは緩やかなスロープになっています。
表のボックスからのケーブルは、こちらから建物内に引き込まれているようです。一部水平になっている土間部分には、棚や台などを置いてもよさそうですね。
間取り
現在は2つのスペースに区切られていますが、間仕切りを取ることで広い空間としてもご使用いただけます。カウンターや厨房機器なども残されているので、そのまま飲食店やカフェなどを開くこともできそうです。

店舗内① → 店舗内② → バックヤード → 手洗い、トイレ → カウンター → 厨房① → 厨房②の順にご紹介いたします。
店舗内①
店内は白を基調とした無機質な空間。作り込まれていない良さが感じられます。
天井には蛍光灯器具が設置されていますが、ところどころサビがありました。

入り口を入ってすぐのところには、こぢんまりとした手洗い場。

こちらには業務用エアコンのリモコンが設置されています。

無機質の中に混在する木目の温かさが良いアクセントに。アイアンの金具も良い味出してます。
店舗内②

奥に進むと、18帖ほどのスペースが広がります。
壁は全体的にDIYで塗装してあるようで、手作り感のある空間になっていました。

こちらの木調のドアの奥は、カウンタースペースになります。
蛍光灯は点いていない箇所も多い様子。奥に見える天井の業務用エアコンは古めのタイプですが、使用可能とのことです。

排煙窓は5箇所。照明は蛍光灯だけでなく、単独でソケットが何箇所か設置されていました。

こちらの台もそのまま残されるそう。土間の雰囲気によく馴染みます。
店内の床はコンクリート仕上げで、フロア材を剥がした跡などがありました。
バックヤード
続いてバックヤードに進みます。こちらは非常口の役割も果たしているよう。扉の上には排煙窓のオペレーターが設置されていました。

バックヤードの床は、通路から一段高くなっています。室内に置いてあるものは、そのまま引き渡されます。
大きな窓には面格子が設置されていました。エアコンは少し古いタイプのものが付いています(動作未確認)。

床には汚れや傷が見られました。
裏口には網戸も設置されているので、換気の際などに役立ちそう。
当時の換気扇や照明カバーもそのまま残されています。
手洗い、トイレ

こちらにはトイレが設置されています。ドアは一部がすりガラスになっているので、シートなどを貼っても良さそう。スイッチやドアノブも当時のままのようです。

床下には浄化槽が埋め込まれていました。

全体的にホワイトとピンクで統一されたお手洗い。ロールタオルも設置されています。

手洗い場や水栓には、水垢やサビなどがある状態。

長い間石鹸などが置かれていたのか、少し跡が残っていました。

トイレはINAX製で水栓タイプのものが設置されています。ペーパーホルダーも同じ色でかわいらしい。

換気用の窓もありました。
カウンター

この中にどんな空間が待ち受けているのか。ドキドキしながら木調のドアを開けます。
中に入ると、昔ながらのカウンターと食器棚がお出迎え。今にも美味しい料理が出てきそうです。
業務用冷蔵庫や厨房機器などもそのままの状態で残されます(動作未確認)。

今まで多くのお客さんを出迎えてきた、思い出の詰まったカウンター。塗り直すことでまだまだお使いいただけそう。

足置きも健在です。
厨房①

黒塗りで味のある食器棚。こちらも多くのお客さんを厨房の後ろから見守ってきました。

飲食店をするなら必須の二層シンクもそのまま残されます。

シンクは全体的に使用感がありました。
水とお湯、合計3つの水栓が設置されていました。
製氷機器メーカーといえばホシザキ。コンパクトな手洗い場も併設されています。
厨房②

反対側にも流し台があるので、効率よく作業ができるのも嬉しいポイントです。
火力が強く、設置場所がある程度自由な鋳物コンロ。流し台も使用感はありますが、比較的きれいに保たれています。
混合水栓とガスコックも2つ。

こちらの台にも追加でコンロを置くことができそうです。
まとめ
今回ご紹介した物件はいかがでしたでしょうか。
全体的に経年劣化や使用感はありますが、色々な設備が整っているので、少し手直しをすることですぐにでもお店を始めることができそう。
今の内装を活用しても良し、ガラリと雰囲気を変えるのも良し。川棚駅まで徒歩3分という立地を活かして、色々な活用方法が考えられる魅力的な物件となっています。
人との繋がりが希薄になっている今だからこそ、地域の皆様に長年愛され続けているこの『栄町商店街』で、新たな一歩を踏み出してみませんか?
▶︎以前ご紹介した、この店舗とオーナーの歴史はこちらから
360度ルームツアー
●下記の国土交通省ページにて、物件付近の「防災情報」や「周辺施設情報」「取引価格情報」「人口情報」などをご確認いただくことができます。