長崎県波佐見町村木郷にある築23年の平屋建て住宅をご紹介します。
波佐見町の中心部から少し北西の場所に位置する村木郷。物件のあるエリアは、住宅地でありながらも程よいゆとりがあり、自然豊かでどこか落ち着いた雰囲気の住環境になっています。
その中にひっそりと佇むのが、今回ご紹介する木の温かみあふれる平屋建ての和風住宅。ところどころに経年劣化や傷みは見られますが、とても丁寧に使用されているのですぐにでもお住まいいただけます。役場や病院、スーパーなどが車で10分圏内という利便性の良さも魅力の一つです。
波佐見町で趣ある和風住宅をお探しの方は、ぜひご覧ください。

目次
- 外観
- 内観
ルームツアー
下の画像をクリックして動画で全体像をご確認いただけます。(※再生すると音声が流れます)
高画質でのご視聴は“こちら”からご覧ください。
敷地までの道のり
この辺りは「百貫」と呼ばれる地域で、昔は「百貫焼」という焼き物をつくる窯があったとされています。窯が盛んだった頃は、各地から多くの商人が訪れ大いに賑わっていたそう。百貫は波佐見の経済や文化の中心として栄え、このような背景から、その豊かさを表す「百」という字が地名に使われ「百貫」と呼ばれるようになったと言われています。
それでは早速、物件までのルートを上空から見ていきましょう。

縦に伸びる道路は県道107号線で、上が有田方面、下が川棚方面です。黄色の矢印に沿って物件まで進んでいきます。

まずは消防詰所を目印に、奥へと進みます。
1つ目のY字路を左に曲がり、そのまま真っ直ぐ。道幅が少し狭いので、ゆっくりと進みます。
2つ目のY字路にさしかかるので、可愛らしい壁画を横目に右側の道に進みます。
さらに奥へ進むと3つ目のY字路に突き当たります。そのすぐ左手に見えるベージュの外壁の建物が、今回ご紹介する物件です。
周辺の様子

建物は道路よりも3mほど高い場所に建っているため、道路からの目線もそこまで気になりません。
前面道路の道幅は6.1mほどあり、敷地への出入りもスムーズに行うことができます。
間知ブロックと化粧ブロックの土留めの上には、0.8mのメッシュフェンスが設置されています。
間知ブロックにも大きなひび割れなどもなく、水抜き穴もしっかりと施工してありました。

後ろの木々と澄んだ青空に、ベージュの外壁が明るく映えます。
敷地入り口

建物まではこちらのスロープを登って行きます。黄色の点線までが今回の敷地ですが、現在はお隣の方と譲り合って出入りされているようです。

重厚感のある、どっしりと落ち着いた雰囲気の外観。
敷地の奥には駐車場があり、そこまでの通路幅は4.4mほどでした。
駐車場
長手方向が約10.8m、短手方向も約6.4mあるので、車2〜3台ほどは駐車できそうです。

こちら側から見た外観も、より一層風情があります。
上空からの様子

ため池に沿うようにして作られたこちらの住宅地。上空から見てみると、身近に緑が感じられる様子が分かります。

水色の線で囲まれている部分が今回の宅地部分です。140坪ほどとゆとりある大きさで、駐車場やお庭もゆったりと設けられています。
周辺にも建物がいくつか建っていますが、圧迫感は少なく、程よい間隔で住宅が建ち並んでいます。

周りの建物よりも高台にあるため見晴らしも良く、心地よい風が吹き抜けます。

見る角度によって表情が違うのもこの建物の魅力。万十軒瓦の庇も可愛らしいです。
屋根

屋根は陶器瓦仕様となっていました。定期的なメンテナンスが不要なのも嬉しいポイントです。
上下水道配管図
上下水道とも敷地内まで引き込まれていました。
山林の様子

今回、宅地の他に裏の山林も付属します。水色の線で囲われている135坪ほどの部分が対象です。

駐車場側の山林には大きな木なども生えていないため、すっきりと開けた印象でした。
法下に設けられている側溝は、山からの葉っぱや泥で埋まっているようでした。定期的な掃除が必要になりそうです。
玄関周辺

玄関周りは、風情ある佇まいがとても印象的です。

洗い出しの土間や礎石など、和風住宅には欠かせないアイテムたち。屋根付きのアプローチなので雨の日も安心です。

軒裏や外壁もきれいな状態で保たれていました。
雰囲気のある玄関照明。インターホンや壁付けのポストも設置されています。
北側の様子

北側からの建物の様子。切妻屋根のスッキリとしたラインがかっこいいですね。
ケラバの出はそこまで深くないようです。
外壁の下側や水切り下の木材には黒ずみなどが見られました。
西側の様子
こちら側の山には植物や木が植えられていました。少し剪定することで、さっぱりとした印象になりそうです。
北側には洗面室からの勝手口も設けられてます。エコキュートは2013年製のものが設置されていました。

作り付けの棚も設置されています。傷みも多いので取り外しても良いかも。

地面の黒ずみは高圧洗浄機などで綺麗にすると、ぐっと明るくなりそうですね。

勝手口の側には、屋外水栓も設置されていました。

山へと続く階段の様子。童心に戻ってちょっとだけ探検してみましょう。

山の中は程よい抜け感があって、とても心地よい空気に包まれていました。
山林付近で見つけた季節の植物たちをちょっとだけお裾分け。

宅地と山林との間には、側溝がぐるりと設置されています。
ブロックと建物の間は、コンクリート舗装の細い通路になっていました。
窓には雨戸が設置されているので、台風の時などでも安心して過ごせます。建物の角にも屋外水栓がありました。
南側の様子

お庭からの様子。付近の住宅は一段低い位置にあり、遮るものも無いため、遠くの山並みまで見通せます。
お隣との境には、ブロックとメッシュフェンスが施工されていました。

日差しもたっぷりと当たって明るい印象です。

庭部分は道路側に向かって傾斜が付いていて、コンクリート製の階段なども置かれていました。
こちらの面には大きな窓が設けられているので、室内にも暖かな陽射しが差し込みます。
石段があるので、お部屋からの出入りも楽ちん。

現在はサッパリとしたお庭になっているので、記念樹などを植えてオリジナルのお庭にするのも良さそう。
こちらにはコンパクトな花壇もあるので、季節のお花を植えたりとガーデニングも愉しめそうです。

外壁や基礎には黒ずみなどもみられますが、外壁清掃などを行うとパッと明るくなりそうですね。
東側の様子

東側から見た建物の様子。可愛らしい飾り窓が良いアクセントになっています。
こちら側も通路になっていて、建物周りをぐるっと回れるようになっていました。キッチンからの勝手口も設置されています。
犬走り以外は舗装がされていないので、草刈りなどこまめなメンテナンスが必要になりそうです。
こちらには、以前使用されていた石油給湯器がそのまま置かれていました。現在はエコキュートが使用されています。3箇所目の屋外水栓も設置されていました。
間取り
続いて室内を見ていきましょう。
こちらの建物を建てられたのは、佐賀県武雄市の中尾地建さん。和風住宅の実績も多く、地元で長年親しまれている住宅会社さんなので、品質・安全性ともに安心してお住まいいただけます。
間取りは2LDKと部屋数は少なめですが、それぞれのお部屋はゆったりとした広さになっています。大きめの納戸とウォークインクローゼットも設けられているので、どちらかを書斎などとしてご使用いただくのも良さそうです。

玄関ホールから リビング → キッチン → キッチン周辺 → サンルーム → 洋室9.8帖 → 和室8畳 → 広縁 → トイレ → 洗面、脱衣室 → 浴室 → 納戸 → ウォークインクローゼットの順にご紹介いたします。
玄関ホール
入った瞬間に思わず息を呑む圧巻のエントランス。迫力のある化粧梁が、まるで旅館に来たかのような気持ちにさせます。(※写真は広角撮影のため、空間が実際より広めに感じられることがあります。)
入って左手にはLDK、右手には納戸へと繋がる扉があります。珪藻土の塗り壁が優しい空間を演出します。

正面にあしらわれている流れるようなデザインの丸窓も、空間に調和と安らぎをもたらしていました。窓は開け閉めすることができ、水回り前の廊下へ繋がります。

お月様のようなまん丸の照明も、この和風の雰囲気にとても良くマッチしていました。

こちらの下駄箱も手作りとのこと。職人さんたちの熟練の技が光ります。
光沢のある床材や石材が使われていて、より一層高級感のある空間を演出していました。

桐の無垢材を使った腰壁も、ほどよく風合いが出ています。
格子状の黒の玄関引き戸からは、柔らかな光が差し込んでいました。目隠しのために、中のガラスをすりガラスに変えても良さそうですね。
リビング

贅沢なつくりのリビング。足を踏み入れた瞬間に、思わず「わぁ…」と声がこぼれます。(※写真は広角撮影のため、空間が実際より広めに感じられることがあります。)
リビングから見たキッチンとサンルームの様子。温かい光が満遍なく差し込みます。

リビングダイニングだけで15帖ほどあるので、家具などを置いてもゆったりとお過ごしいただけそう。


ナチュラルな雰囲気も合いますし、和モダンで渋くまとめるのもアリ。どんなお部屋にしようか、想像が膨らみます。
室内の建具は全て手作りとのことで、お部屋のどこを切り取っても絵になります。
こちらの4枚引き戸の向こうには、和室が続いていました。
松の木でできた化粧梁に、板張りの勾配天井。
シーリングファンも設置されているので、温かい空気を循環することができます。
艶やかなフローリングも素敵。目立った傷や汚れなども少なく、丁寧に住まわれていた様子が伺えます。
パナソニックのエアコンは2020年製。レール付きの照明も設置されているので、家具配置に合わせて調整いただけそう。
キッチン
こちらのキッチンは、キッチン台の周りをぐるりと回れるような設計になっています。
造り付けの食器棚も職人さんの手作り。収納量もたっぷりです。

オープンタイプのキッチンなので、リビングにいる家族とコミュニケーションを取りながらお料理ができるのも嬉しいポイント♪

流し台には、混合水栓とナショナル製のアルカリ整水器がついていました。カートリッジ交換サインが点灯していたので、お取り替えをオススメします。(動作未確認)

広々とした作業台でお料理も捗りそう。
レンジフードも大きな汚れなどもなく、比較的きれいな状態で保たれていました。

コンロはIHタイプ。グリルも丁寧に使用されている様子でした。

キッチン下の収納量もバッチリ。多少使用感はありますが、きれいに使われていました。
キッチン周辺
キッチンから壁まで150cmほどあるので、レンジ台などを置いてもゆったりとご使用いただけそう。換気扇のダクトは、キッチン裏の外壁へ抜かれていました。
こちらは表側に繋がる勝手口。
キッチンの照明と飾り窓がどちらもかまぼこの形で揃っているのも、なんだかいい感じ。お日様が眩しい時は、ロールスクリーンを閉めることで快適にお過ごしいただけそうです。

ダクトの横には、高い位置にコンセントが設置されていました。壁にはところどころ、ピンを刺した跡や黒ずみが見られます。

コンロ横の壁には、シーリングファンのリモコンと換気扇のスイッチ。そして、雑誌や新聞などが収納できるマガジンラックも備え付けられていました。

近くには、パナソニック製のインターホンモニターもあります。
サンルーム

リビングから見たサンルームの様子。
ペアガラスの大きな窓が設けられていて、とても明るい印象でした。広縁からも行き来ができるようになっています。

板張りの勾配屋根には、天窓も設置されていました。
サンルームから見た外周りの様子。高台に建っているので、遠くの山まで見渡せます。
使用感はあるものの、しっかりとした床板が張られていました。
コンセントも設けられているので何かと便利です。外壁も比較的きれいな状態で保たれていました。
洋室9.8帖

9.8帖の洋室は、天井も板張りで贅沢なつくり。(※写真は広角撮影のため、空間が実際より広めに感じられることがあります。)
深みのある色の木材で統一された室内は、暖かい雰囲気が漂っていました。壁にはところどころ、棚の跡のような黒ずみがありました。

備え付けの本棚も素敵。背の低い方の棚は、棚の高さも調節できそうでした。
南側の窓からは、お庭や遠くの景色が見渡せます。外を眺めながら、ゆっくりした時間を過ごすのもよさそう。
天井や床もしっかりとした木材で仕上げられていて、細部にまで職人さん達のこだわりを感じます。サッシの溝なども綺麗な状態でした。一部、エアコンを取り外された跡が残っています。
和室8畳

続いて、LDK横の8畳の和室を見ていきましょう。(※写真は広角撮影のため、空間が実際より広めに感じられることがあります。)
和室の隣には広縁が続いていて、柔らかな光が差し込んでいました。
襖で仕切られていますが、LDKと一体のスペースとして広くお使いいただくこともできそう。

西側の窓からは裏山の様子なども眺めることができました。障子が少し破けていたり、畳には家具を置かれていた跡があります。

格子デザインの折り上げ天井も、風格があってとても美しい。

和室ならではの床の間も、細部まで丁寧に仕上げられていました。

こちらの和室は、襖を閉め切ることで別空間としてもご使用いただけます。
襖は可愛らしい小窓付き。取っ手や襖には、多少キズやシミがありました。

1畳ほどの押入れには3段の棚が設けられていて、ゲスト用の座布団やお布団をしまうのにちょうど良いつくりとなっています。
広縁

丸いデザインが印象的な雪見障子。
今すぐここに寝転んで、のんびりと日向ぼっこがしたいです。
洋室・サンルーム・広縁からもお庭に出入りできるので、どこにいても家族の気配を感じることができます。

和風の照明が可愛らしい。
壁には家具の跡のようなものがあります。サッシ付近の床板も少し日焼けしているようでした。
トイレ
リビング横の引き戸を開けると、水回り前の廊下に繋がります。正面の扉は浴室の折戸です。
玄関ホールの障子を裏から見た様子。洗面、脱衣室からリビングまで一直線に見通すことができます。
トイレ空間は現在オープンな状態なので、扉などを設置されても良いかもしれません。
LIXILのトイレ。ウォシュレット機能も完備です。

トイレの横には、木製の手洗いカウンターも設置されています。手洗いボウルとタオル掛けが“丸”で揃っているのも、個人的な推しポイント。
照明や換気用の窓も設置されていました。
洗面、脱衣室
洗面脱衣室の壁や天井は贅沢な全面板張り。木壁は調湿効果もあるので、湿気の多い空間にはピッタリです。
スロップシンクの横には、裏へ繋がる勝手口もありました。

サンウェーブの洗面台は新築当時のままのよう。曇り止めヒーターも付いているようでしたが、スイッチ周りは少しひび割れしていました。

混合水栓と洗髪用のシャワーも付いています。排水金物の上には石鹸などを置くスペースもありました。

洗面台の隣にはスロップシンクも設置されています。
深型の洗い場なので、汚れた靴やお掃除道具なども洗いやすくて便利。

浴室側の壁にはスイッチ類がまとめて設置されていました。浴室乾燥機も付いているので、雨の日のお洗濯もお任せあれ。
洗濯防水パンの上には棚も設置されていて、普段よく使う洗剤や柔軟剤などを置いておくことができます。
浴室
白い大理石調の壁パネルでまとめられた浴室は、全体的に明るく高級感がありました。

浴槽も広々としていてゆったりと入ることができそう。手すりも付いているので安心です。

浴槽へのお湯張りはこちらの蛇口から行います。
大きめの窓には縦格子が設けられているので、防犯面も安心。浴室換気扇も比較的きれいな状態でした。

洗い場のシャワーには、手元止水機能が付いていました。
収納ラックやタオル掛け、折戸下の溝なども、多少使用感はありましたが、全体的に丁寧に使用されていた様子が伺えます。
納戸
玄関入って右側の扉からは、納戸とウォークインクローゼットに行くことができます。まずは納戸から見ていきましょう。
4.9帖ほどの広さがあるので、普段は使わない道具や季節もののアイテムなども十分収納いただけます。
納戸の両側には50cmほどの奥行きの棚が、ずらりと設置されていました。
小さめの窓も設置されているので換気もバッチリ。天井には蛍光灯が設置されていました。

床板は玄関ホールと同じものが施工されています。
ウォークインクローゼット
納戸の隣にはウォークインクローゼットが続いています。こちらも納戸と同じく、全面板張りの空間になっていました。

一箇所設置されている棚の幅は60cm、奥行きは45cmほどあります。
こちらには枕棚付きのハンガーパイプが設置されていました。長めのコートなども問題なく収納できそうですね。
納戸とウォークインクローゼットは、こちらの引き戸で締め切ることができるようになっていました。
引き戸には明かり取りの窓と、ウォークインクローゼット内にも照明が設置されているので、暗い時でも問題なく作業いただけます。
まとめ
今回ご紹介した物件はいかがだったでしょうか。
全体的に高級感あふれる重厚なつくりとなっていて、随所に職人の技がキラリと光るこだわりのお住まいとなっていました。本物の木や塗り壁などの自然素材もふんだんに使われているので、健康面でも安心してお住まいいただける物件です。裏山やお庭なども付いているので、お好きな樹木や植栽を植えてオンリーワンの空間作りもお愉しみいただけそう。
波佐見町で和風の趣きが感じられる平屋建てをお探しの方は、ぜひご検討ください。
360度ルームツアー
【外観】
【内観】
●下記の国土交通省ページにて、物件付近の「防災情報」や「周辺施設情報」「取引価格情報」「人口情報」などをご確認いただくことができます。















































































































































































































