2020.07.04

【リノベ事例】中古住宅を購入してリノベーション

 
以前、ohesojournalでご紹介した、“高台にあるレトロハウス”がリノベーションされ新たに生まれ変りました。こちらの活用事例をご紹介します。
 

Berore 

築51年のこちらの建物。経年劣化により建物の傷みが激しく、床板や天井、水回りなどのリフォームが必要な状態でした。
 
でも、よく目を向けると玄関前のタイル張りの雰囲気やレトロな木枠の窓がとても魅力的。今ある素材をうまく活かしながら、機能性もアップするリノベーションを模索していきます。
 
終わってみると「家づくりがこんなに楽しいとは思わなかった!」とオーナーもお喜びの様子。ご夫婦のセンス溢れるリノベ事例です。
 
 

After

 
元々キッチンとリビングが二間に分かれていたところをオープンに。LDKを中心に各部屋への移動がスムーズになりました。
 
味わいのある家具にもしっくり馴染む、ブラウンを基調とした内装。落ち着いた雰囲気の中に、木の温もりが感じられます。天井には、素材感が残るように塗装を施したベニヤ材を使用。「新品」じゃないヴィンテージ感ある仕上がりになっています。
 

キッチンにあるつり棚は、職人によるオーダー品。アイアンの効いたフォルムは、シンプルながらも存在感たっぷり。キッチン奥のタイル張りの壁面は機能性、デザイン性の両方を兼ね備えています。
 

家族が集まるリビングには、好みの家具たちが心地よく収まります。

寝室は、ご夫婦の大好きが詰まった空間。押入れ部分は大胆にデスクに変更し、おしゃれな書斎へ。既存の柱は塗り直し、アクセントクロスを用いることで上質な空間となりました。

廊下部分もアクセントクロスで落ち着いた仕上がりに。ネイビー、ブラウン、ホワイトの空間と照明の電球色が絶妙にマッチします。

脱衣所の引き戸に埋め込まれたガラス作品は、オーナーの知人のガラス職人さんが作成されたもの。木建具との相性もいい感じ。

水回りはあえてシンプルに。既存の窓枠や雰囲気を残しながら、デザイン性の高いタイルやニッチ棚を造作し、むき出しの照明を取り入れ、オリジナルな水回りになりました。

外壁は塗装でシックな雰囲気に。玄関以外のサッシは既存のものを使用することで、コストを抑えることができました。

既存のレンガ調のタイルは、塗り直された梁や新調された玄関サッシとしっくり合います。飾り棚を使用した靴置きは、すっきりして洗練された印象。

 
 

元々の素材、雰囲気、空間を活用した今回のリノベーション。建物と家具、空間と色、全てが重なり、いつまでも寛ぎたくなる心地よい空間となっています。リノベーションならではの良さが存分に感じられる、今回の活用事例でした。