波佐見町湯無田郷にある、倉庫物件をご紹介します。
物件のある場所は陶器会社や焼き物ショップを兼ねたカフェなどもある人気のエリア。
今回ご紹介する物件は、400坪ほどの敷地いっぱいに建てられた倉庫物件になります。
広々とした造りを活かしてアンティーク家具を扱うショップやイベントスペース、シェアオフィスなんかもできちゃいそう。また、作業場など趣味のスペースやガレージとしてもご利用いただけそうです。
築55年ほどの倉庫で経年劣化による傷みも多く、また現在進行形で雨漏りしている箇所が多数あるので、購入される場合は雨漏り修理が必須となります。
大きな倉庫物件をお探しの方にオススメの物件です。
目次
- 外観
- 内観
ルームツアー
下の画像をクリックして動画で全体像をご確認いただけます。(※再生すると音声が流れます)
前面道路
県道1号線沿いにある中華料理店「春憘(しゅんき)」様を目印に、中へ入り込むと「産業会館」というコミュニティセンターがあります。
物件は、産業会館の駐車場の隣にあります。
前面道路の様子。道幅が3mと狭いので大型トラックが通る際には、何度か切り返しが必要になりそうです。
物件の進入口の角には、産業会館の倉庫が建っていて少し見えづらい印象でした。
敷地入り口
敷地入り口の幅は6.3mで、端には側溝がありました。前面道路が狭いので長さのある大型車などは少し入りにくいよう。建物東側にも出入り口がありますが、第三者の土地になっているので相談いただく必要があります。
元々焼き物関連の事務所と倉庫として使用されていました。2階建ての下はピロティになっており、駐車場スペースとしても利用できます。建物は事務所エリアと倉庫が繋がった造りになっていました。
倉庫入り口は手動シャッター仕様で、直接トラックなどを入れて搬入することも可能です。ピロティは広々としていて、その部分だけでも車4台ほどは停められそうです。雨がしのげるのも嬉しいですね。
こちらのドアからは、事務所へ行くことができるので、スタッフ専用の入り口としてもご使用いただけそうです。右上の写真は、電力のメーター機類。右下は、地下水を汲み上げる装置ですが、現在は使用できないようです。
上下水道の配置図
上水道は先程ご紹介した前面道路から配管されています。下水道は東側の入り口付近にありますが、使用するには接続工事が必要になります。
上空からの様子
敷地は旗竿状になっていて、建物が敷地いっぱいに建てられている様子がわかります。
2つの倉庫と事務所部分がつながったような造りになっています。
事務所部分には屋上もありました。
南側は一段高くなっていて、通路や民家があります。倉庫に接するように建っている家は、隣家になります。
倉庫部分の屋根には、換気口が設置されていますが、こちらの部分からも雨漏りが確認されています。
周辺の様子
西側の産業会館側から見た様子。こちらの駐車場も1台5,000円/月でお借りできるようです。
南側の1段高くなっているところからの様子。法面に草木が生い茂り、建物にもツタが生えていて、うっそうとしている部分もありました。
東側には「陶山神社」という焼き物の神様を祀る神社がありました。
こちらは東側にあるもう一つの出入り口。第三者の所有地になる為、お借りする際には承諾が必要になります。
写真左は、東側の県道からの進入口になります。山川精肉店様を目印に入り込みます。写真右は、倉庫へ繋がる北側の通路ですが、こちらは極端に狭く車での走行は難しいようでうす。
北側の隣家越しに見える倉庫の様子。
建物(西側)
続いて建物周辺を見ていきます。まずはこちらのピロティ奥に進んで西側→南側→東側→北側の順に進みます。
ピロティの奥から西側へ進んだところ。こちらは植栽が生い茂り、狭くて通りづらくなっていました。
一部壁側はヒビ割れていて、傷みがあります。
西側から南側に入ると隣地が高くなっています。壁や柱などにサビやヒビ割れなどあり。2階に続く外階段もありました。
法面には草木が生い茂っています。
建物(南側)
南側は草木が生い茂っていて薄暗い印象。剪定することでもう少し明るくなりそうです。
外階段はサビている様子がわかります。窓付近まで葉が伸びてきています。
隣との境界線のフェンスが斜めになり、倒れかけていました。
倉庫部分の壁は、スレート仕様になっています。軒がある部分は傷みがそれほどない様子。
こじんまりとした焼却炉がありました。水色のアジサイが可愛らしい。
建物(東側)
東側は倉庫から外側は隣家の敷地になります。
倉庫外側にはちょっとした物置スペースがありました。写真右は隣家との間の様子です。
隣家との境界部分。倉庫は敷地いっぱいに建てられている様子がわかります。
建物(北側)
北側も隣家と密接しています。
人ひとりがやっと通れるほどの幅です。窓部分はサビの付着がありました。
壁部分にツタが絡んでコケなども生えている様子。
隣家とはフェンスで仕切られており、ツタが絡んでいました。
現状では、植栽の越境などもあるようです。
北西側は、比較的広めになっていました。
正面玄関
どっしりと重厚感のある玄関入り口部分。
昭和なガラスブロックがカワイイ。下には汲み取り便槽のフタがあります。花壇には植栽が茂っていました。
玄関ホール
トイレ前の廊下の様子。照明もなく薄暗さがありました。
トイレ
トイレは男女兼用になっています。
小便器と和式便器は、簡易水栓タイプになります。
コンパクトな手洗い器は傷みや汚れがありました。
こちらはトイレ前の廊下を更に奥へ進んだところ。こちらのドアを出ると、シャッター付きの倉庫前に出ます。壁や天井の剥がれも目立ちます。
1F倉庫(南側)
続いて1階南側の倉庫をご紹介します。倉庫へ通じるドアは鉄製で重厚感がありました。
倉庫は以前、焼き物などが保管されていたようで、土間と1段上がった床板スペースのある作りになってます。スチール製の棚が残されていて、無機質でかっこいい印象の倉庫です。
一段上がった床板スペースは所々ブワブワとしていて、穴や腐食した部分もあり、傷みもあります。
こちらは北側の倉庫へ繋がる部分。大きな横引き戸が印象的です。
こちらの階段は2階へ通じます。剥き出しの天井やきちんと並んだ鉄骨が印象的。
東側のシャッター付近は広めのつくり。
1階の倉庫は窓側は明るいですが、採光面が小さいので、昼間でも電気が必要そうです。
シャッターも手動ですが、スムーズに開閉できます。右側にあるドアはトイレへの入り口になります。
倉庫内にあるトイレも男女兼用。こちらは水洗ではありませんでした。
和式トイレは2つあるようですが、1つは故障中のようです。
手洗い器は使用感はありますが、石鹸置き場付きでなんだかかわいらしい。床はタイル仕様になっています。
土間部分と床板部分とで程よく空間を分けることも出来そう。
倉庫の一番南側には、窓が並んでいるので明るさもありました。
剥き出しの鉄骨も味わいがあります。
無造作に並んでいた湯呑み茶碗。床板は割れている部分もあります。
約3.7mおきに柱が設置されています。
味わいある1階倉庫部分でした。
こちらは、以前は食堂として利用されていたエリア。
壁はストライプ模様のベニヤ仕様、天井は波模様が印象的な可愛らしい作り。中央の間仕切りで室内が分かれていました。
床はビニールタイルで汚れや剥がれなどがありました。水栓やガス管などの配管が剥き出しの様子。
1F倉庫(北側)
北側の倉庫内は、仕切りなども多くなく解放感ある空間です。現在倉庫に残されているものは、引き渡しの際に撤去されます。
鉄骨とコンクリートと木造のハイブリット感がカッコイイ。
倉庫内は年季が入ってますが、それが良い味わいを出しています。
サンテナなどがない状態だと、ますます広く感じられそう。(引き渡しの際は物件内の残置物は全て撤去されます。)
奥にある作業場の様子。作業台などもそのままの状態で残されていました。
整然と並んだ机はかわいらしさもあります。古い設備も倉庫の雰囲気にピッタリ。
こちらの天井は雨漏りの影響か、剥がれていて一部屋根裏が見える状態になっています。
作業場の一番奥には、屋根裏へと続く階段がありました。
2F倉庫(南側)
南側倉庫は中二階がある立体的な空間になっています。こちらもまた開放的で、木造と鉄筋の組み合わせがカッコイイ。
中二階も用途に合わせ良い使い方がありそう。トンネルっぽい空間もワクワク。
天井部分は明かり取りとして、一部ポリカ仕様になっています。写真右は、1階倉庫のシャッターの一部が見えている様子。
2階の一部に屋根裏スペースがあります。
こちらは、倉庫(北側)の作業場上の部分になります。
通路部分以外は、雨漏りで傷みが進んで脆くなっているようです。
2F倉庫(北側)
1階から2階に荷物の積み下ろしで使われていたリフト。動作は未確認です。
壁の一部がブロック積みになっているのも魅力的。
こちらは北側倉庫の2階部分。間仕切りもなく、ワンフロアーの仕様になります。
天井が高いので開放感もあるし、明かり取りの窓も多いので明るく感じられました。
一部天井が剥がれている箇所がありました。
以前は商品なども保管されていたよう。
中二階
中二階に上がる階段は2ヶ所あります。
天井に近いので、屋根からの熱気がダイレクトに感じられます。高い位置からの倉庫内の景色も秀逸。
上部換気口からの雨漏りの影響で床板が傷んでいました。
倉庫内の様子
2F展示室前
2階倉庫から展示室へ通じる連絡通路。2階のドアも鉄板仕様です。
2階に上がったすぐのところに小さな物置スペースがありました。
照明などないので、とても薄暗い。
展示室前から企画室まで続く廊下も、階段と同じグリーンの床材が使用されています。
展示室
こちらが2階の展示室になります。以前は焼き物の展示室として利用されていたようで、和風の棚や椅子などが残されていました。こちらも様々な用途でご使用いただけそうです。
棚や椅子などは全て撤去される予定です。
こちらの天井や床部分は特に雨漏りが酷く腐食が見られます。
天井の壁紙にも剥がれなどがありました。
シャンデリアなども残されていました。
企画室
展示室横にある企画室は、中部屋になっていて薄暗い印象。
こちらも傷みが多く、壁にヒビも見受けられます。隣の部屋との間仕切りはガラス仕様になっていました。
天井の雨漏り部分。腐食して黒ずんでいました。
隣の企画室は外の窓に面していて明るい様子。
こちらの壁にもヒビ割れがありました。床にはガス管のようなものがありました。
屋上
2階には、屋上に続く階段がありました。ドアはシンプルなアルミサッシタイプ。
360度見渡す事ができ、周りには高い建物がないので開放感があります。
山の緑と青空のコントラストが気持ちよく、ずっと過ごしたくなるような場所です。
湯無田郷の町並みが見渡せます。
足元は、小さなヒビ割れがある状態でした。
入り口の屋根が腐食し、壁は一部崩れて破片が落ちています。
端の方には貯水槽がありました。フェンスは全体的に錆びていて経年変化していました。
雨水が通る溝部分はヒビ割れなどある様子。
屋上部分は全体的に雨漏り修理が必要になりそうです。
事務所
最後に1F事務所スペースをご紹介します。どこか懐かしさ漂う昭和な事務所空間。
今ではあまり見かけないスチールデスクやキャビネット。
こじんまりした給湯コーナー。劣化による傷みも多いので新しいものに取り替えたり、壁紙の雰囲気を変えるだけでも気持ちよくご使用いただけそうです。
レトロなスイッチ類。
無機質な蛍光灯や、パーケットフローリング。
応接室
事務所奥にある応接室は壁紙が印象的。
こちらの部屋は窓際に雨漏り跡があり、壁、天井、床は全体的に傷んでいました。
こちらは窓が2面あって明るい印象でした。ただ、先程の部屋と同様に傷みが多く、現在でも雨の日の風向きによっては、雨漏りがあるようです。
天井に多数雨漏り跡がありました。
まとめ
今回ご紹介した物件は、いかがでしたでしょうか。
広々とした倉庫に事務所や展示室が付属された個性派ビンテージ物件でした。
雨漏りや劣化も多く、修繕は必須になりそうですが、様々な活用法が考えられる物件です。
広めの倉庫や作業場をお探しの方は、ぜひご検討ください。
360度ルームツアー
【外周・屋上】
【建物外観・事務所】
【倉庫1階・ピロティ】
【倉庫2階・展示室】