長崎県波佐見町宿郷にある敷地面積約1000坪の母屋+工場付き物件をご紹介します。
宿郷は利便性の良い地域で、物件から徒歩10分のところにはスーパーやドラッグストア、コンビニなどがありました。
今回ご紹介する物件は宿郷の北側に位置し、約1000坪という広大な土地を有します。敷地内は緑が多く、雰囲気の良さも感じられました。また、敷地内には母屋と焼き物の製陶工場がありますが、老朽化による傷みも多く、そのままでの使用は難しそう。建物を解体して広々敷地を贅沢に活用したり、母屋をリノベーションしてお庭を愉しめる店舗などにするのも良さそうです。
広い敷地をお探しの方、雰囲気の良い場所で何か新しいことを始めたい方、別荘地としてご活用したい方などにオススメの物件です。
目次
- 全体
- 母屋側
- 工場側
ルームツアー
下の画像をクリックして動画で全体像をご確認いただけます。(※再生すると音声が流れます)
高画質でのご視聴は“こちら”からご覧ください。
上空からの様子
ピンクの枠で囲まれた部分が敷地になります。敷地面積3453.67㎡(1044.73坪)ととても広い!
敷地の周りには、背の高い木が植えられていました。緑に囲まれている様子がわかります。
敷地は宅地と雑種地に分かれていて、写真上部の建物がない場所が雑種地になります。現状では草が生い茂っているので、草刈りなどのメンテナンスが必要になりそう。宅地側には、母屋と工場が建っています。工場は3棟の建物が横並びで繋がっている状態です。
上下水道配管図
上水道は、前面道路から敷地内へ配管されています。下水道も敷地内に引かれていて公共マスも設置されているので、すぐに接続いただくことができます。
屋根
写真左は鉄骨造部分のスレート屋根で比較的新しい様子。写真右側は木造部分のスレート屋根で、こちらは古めの印象です。
古家の屋根は無塗装のセメント瓦仕様でした。
母屋は、入母屋(いりもや)屋根仕様。重厚な見た目が特徴で社寺建築にも多く見られます。セメント瓦部分はよく見ると若干ズレなどがある状態です。
擁壁
敷地の外周には、立派な擁壁が設置されていて、まるでお城の擁壁のよう。塀の高さは約1.2m。擁壁の高さは約3.4mほどでした。
擁壁の下には側溝がぐるりと設置されています。
こちらの擁壁は建築確認申請が出されていないので、崖条例の適用を受ける可能性があります。
里道
敷地入り口付近の様子。水色の矢印の方は里道になっていて、一部第三者の所有地も含まれています。また、右側の里道は自由に通行いただくことは出来ますが、建築基準法上の道路には指定されていないので、新築などを行なわれる場合は手前の道路を接道として設定いただきます。
まずは里道側をご紹介します。入り口の広さは3.7mほどでした。
里道に沿って背の高い木が並びます。木漏れ日が美しくとても良い雰囲気。
どこを切り取っても絵になります。
一番奥は墓地になっていました。年間を通してお参りに訪れる方がいらっしゃるようですが、特にお盆のシーズンなどは人が多くなりそう。
目隠しにもなりそうな背の高い木も植えられています。
敷地と墓地の境界付近の様子。敷地側にもブロック塀が一段ほど設置されていました。
夏の青空がとてもきれい!
雑種地
雑種地は約1001㎡(302.80坪)で、こちらにも家が建てられそうなほどの広さがありました。
北側は、大人の背丈ほど草が生い茂っています。
雑種地の擁壁側の様子。こちらには控え壁が設置されていました。
こちらにはブロックで作られた防火水槽のようなものが見えます。草が生い茂り現在は使用されていないようです。
母屋の裏側の草が生い茂っていて、うっそうとしていました。
敷地入り口
続いて敷地入り口の様子です。こちらの青い自動販売機が目印になります。
敷地の入り口は、4.3mほど。こちらはうっそうとした印象ですが、剪定をすることで雰囲気も良くなりそう。
この小道の雰囲気も幻想的。
緑に覆われた道を抜けると母屋が見えてきました。なんだかアリエッティの世界観みたいな雰囲気。
母屋外周
敷地内に入ると立派な和風住宅がありました。2階建てのように見えますが、平屋建ての造りになっています。
玄関のタイル部分は、割れている箇所がありました。こちらにあるのは、腰掛けベンチ。
玄関右側の様子。緑が生い茂っていますが、剪定すれば雰囲気も良くなりそう。
東側からの景色。この広いお庭を独り占めできます。
西側の様子。西側は工場と隣接していて、少し薄暗い印象でした。
鎧壁は無塗装の状態で、色褪せなども見られます。
北側の様子。こちらも木々が生い茂りうっそうとしていました。
プロパンガスや給湯器はこちらに設置されています。
天気が良い日でも、日が差し込まず、地面も湿気が感じられます。
間取り
玄関ホール → 和室8畳(東側)→ 和室10畳(東側)→ 縁側→ 洗面・トイレ→ 浴室→ 和室8畳(西側)→ ダイニングキッチン→ 和室6畳(西側)→ 和室8畳(西側)の順にご紹介いたします。
玄関ホール
広々として重厚感のある玄関ホール。
旅館のような雰囲気がありました。
天井も豪華な造り。靴箱はコンパクトなものが設置されています。
上がりかまちや玄関タイルには傷みや剥がれなどがありました。
存在感のある大きな時計。玄関の奥はトイレや浴室になります。
和室8畳(東側)
玄関から向かって右側にある8畳の座敷部分。天井も高く開放感がありました。
奥には小さな縁側もありました。
襖は破れている箇所もあります。
和室10畳(東側)
豪華な造りの10畳の座敷スペース。凝った造りになっている様子がわかります。
格子状の天井もきれい。
縁側
南側の縁側にはカーペットが敷かれています。
縁側部分の傷みは激しく、テープのようなもので補修された跡も残されていました。
雨染みの跡も多くありました。
縁側からの景色。緑を見晴らすことができるので嬉しいですね。
洗面・トイレ
トイレの前にある洗面スペース。
洗面台は古いタイプのもので、使用感がありました。
トイレは男女で分かれている造りになっています。
小便器とポータブルトイレが設置されている様子。汲み取り式になっています。
浴室
脱衣所と浴室の様子。
入り口の引き戸は傷みがあって、開けづらくなっていました。脱衣所の床も汚れや傷みがあります。
浴室はタイル張り仕様の昔ながらのもので、経年劣化による傷みがあります。ラベンダー色のタイルがかわいい。
浴槽もステンレスタイプのコンパクトなものが設置されていました。
シャワーや水栓部分も水垢や傷みなどがあります。
和室8畳(西側)
続いて居住スペース部分です。裏口まで続く長い廊下の両側に部屋があります。
居間部分の様子。
湿気による影響からか、全体的に傷みがあるのでリフォームなどが必要になりそうです。
ダイニングキッチン
ダイニングキッチンも経年劣化による傷みがあちこちに見られます。
キッチンは古めのタイプのものが設置されていました。
シンクやコンロなども古めなので、取り替えをお勧めします。マットの下もたわみがありました。
和室6畳(西側)
寝室として利用されていた6畳部分。南に面していて比較的明るい様子。
窓からの景色。開放感のある眺めが楽しめます。
和室8畳(西側)
8畳の部屋の様子。天井部分には小さな収納のようなものもありました。
居間の目の前の部屋になります。
レトロな照明。畳には傷みがあります。
天井付近にはシミのようなものがありました。
工場+古家
続いて工場周辺や内部をご紹介します。鉄骨造の工場と木造の工場、そして古家の3棟が横に並んだような造りになっています。工場内は広々としていますが、焼き物の窯が5基そのまま残されている状態です(5基全て使用不可)。また残地物も沢山ありますが、現状のまま引き渡されます。古家は老朽化が進んでおり、そのままでの使用は難しい様子でした。
工場入り口の様子
工場前の前面道路は、緩やかなカーブになっています。
工場入口には大きな下屋が設置されていて、日差しの強い日や雨の日でも荷物の搬出入がスムーズに行えそう。
工場と古家周辺
下屋の鉄骨は錆びていて、一部破損しているところも見られました。
工場入り口は約3.6mほど。少し斜面になっているので、出入りの際は注意が必要です。下水道の枡はこちらに設置されています。
工場前の様子。コンテナにはたくさんの素焼きの焼き物が入っていました。写真右は、事務所になります。
工場前も車1台停められるほどの広さがありました。
赤い煙突と青い空のコントラストがたまらない。
工場の奥に行くにつれて、草が生い茂っているのがわかります。
プロパンガスの配管と電気メーターはまとまった場所に配置されていました。
建物の影になりやすい場所では、一部外壁にカビや苔のようなものが発生しています。
工場の裏側の様子。壁の錆などが見られます。また、水槽のようなものも設置されていました。
こちらは、古家の外観。築60年ほど経過し、全体的に傷んでいる様子がわかります。
間取り①
まずは大きい方の工場から見ていきましょう。
工場(鉄骨造+木造)
工場入口の様子。工場入口の反対側には事務所の入口があります。
工場の中の様子。手前が木造で奥が鉄骨造になっています。
工場の中の焼き物や道具などは、現状のままのお引き渡しです。石膏は産業廃棄物となりますので、処分される際は費用がかかります。
窯の前にも焼き物がずらり。今にも開店できそうなくらいの品揃えです。
可愛らしいデザインのお茶碗もたくさん。
木造部分にある2つの窯にはそれぞれ、会社名や竣工日が書かれたプレートも付いていました。(窯は使用不可)
床はコンクリート仕上げですが、凹凸も多くフラットで使用できる状態ではありませんでした。
木造と鉄骨造のトラス。
屋根の一部は天窓のようになっていて、優しい光が差し込みます。
鉄骨造部分の工場は、明かり取りが少ないため少し暗い印象。
静閑な工場とはウラハラに、雑然と置かれた道具達が当時の活気を物語っています。
高い天井のすぐそこまで、焼き物が積み上がっています。
屋根や外壁のトタンには劣化やサビが見られ、建物の中まで植物が入り込んできている様子でした。
素敵シリーズ〜復刻版〜。整然と置かれた焼き物に、職人の息遣いが聞こえてきそうです。
床にはレールも備え付けられています。
窯の中の様子。きれいな状態に見えますが、使用することはできません。
こちらの窯も同じく使用することができません。
工場の外には汲取式のトイレ。小便器と洋式が一つずつあります。
間取り②
続いて小さい方の工場と古家です。
工場(木造)+古家
工場入り口の前には、コンパクトな事務所。
エアコンも付いているので、休憩室として使用するのもよさそうです。
大きい方の工場の入り口を入ってすぐ右側に、小さい工場への入り口があります。
窓際は小上がりになっています。工場の床はボコボコと凹凸がある状態でした。
作品乾燥棚やロッカーが備え付けられていて、こちらにも多くの焼き物や道具が残されています。
窓からの光はあるものの、照明がないと昼間でも暗い印象。
こちらのキッチンは工場から直接出入りができます。
シンク周りは釉薬のようなものが乾いた状態で残されています。調理道具もそのままの状態でした。
冷蔵庫や机なども当時のまま。写真右の物置にも荷物が多く残されていました。
キッチンから見た和室の障子。こちらから室内に入ることができます。
コタツや布団もそのままの状態で、畳や布の上には汚れや傷みなどが見られました。
玄関には蔦が入り込んできている模様。動物が生息していた形跡もあります。
こちらから先は老朽化が進んでいます。天井や廊下も撓んでいてそのままでの使用は難しそう。
以前は和室として使われていた和室部分。床が抜け落ちていて、現在は部屋として使用することはできなくなっています。
一番奥には4.5帖の洋室もありました。床や壁もたわんでいる状態です。
まとめ
今回ご紹介した物件はいかがでしたでしょうか。
約1000坪の広大な敷地には緑が多く、雰囲気の良さが感じられました。
敷地内には母屋と工場がありますが、規模も大きく老朽化しているため、そのままの状態で使用するのは少しハードルが高そう。
建物を解体して住宅用地として活用するのも良いし、工場と母屋をフル活用して、古民家風カフェなんかも良さそうです。
いろんな可能性を秘めた、敷地・建物ともにボリューム満点の今回の物件。まずはこのロケーションや佇まいを実際に見に来てみませんか。
360度ルームツアー
【外観】
【母屋内観】
【工場外観・内観】
【工場+古家外観・内観】
●下記の国土交通省ページにて、物件付近の「防災情報」や「周辺施設情報」「取引価格情報」「人口情報」などをご確認いただくことができます。